さて、記憶のためのパワーフードということを考えると、誰でもすぐにつくれ身近なものということでいくと、納豆卵かけご飯がオススメです。
なぜ夕食に納豆TKG
『腸』は『第二の脳』とも呼ばれたりして、脳と腸は密接な関係を持っています。
最近の研究では、腸内細菌が脳にも影響を及ぼすということが明らかにされてきて、脳を活性化するには、ますます食べ物が重要であるということが言われています。
脳のパワーフードとして、納豆卵かけご飯(納豆TKG)がオススメと言いましたが、それには理由があって、大豆から作られている納豆には大豆レシチン、そして卵には卵黄レシチンがたっぷり含まれています。
これらのレシチンは記憶力を高める栄養成分として知られています。
さらに卵には、脳の記憶形成を助けるコリンも多く含まれています。
納豆には、大豆レシチンの他に、ナットウキナーゼという酵素が含まれていますが、このナットウキナーゼは、血栓溶解作用があります。
脳の細い血管に血栓が増えてくると、記憶力や認知機能に影響をし、それらの働きが低下してしまったりします。
そしてその血栓は深夜から早朝にかけてできやすいとも言われています。
だからこそ、夕食に納豆を摂取するのがより効果的なのです。
特に年配で、血圧が高くストレスが多いといった人は、夕食に納豆がオススメなのです。
卵かけご飯は、卵のレシチン、納豆のレシチンとナットウキナーゼ、そしてご飯のブドウ糖は、脳の唯一のエネルギー源となるので、その3つが揃っている納豆卵かけご飯は、記憶のパワーフードとしてオススメなのです。
賢脳食としてEPA・DHA

賢脳食として、その他にオススメなのが、EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)です。
これらEPAやDHAは、ω3系の脂肪酸になりますが、脳の組織の6割は脂質からできていて、脳の重量の訳8%はω3系の不飽和脂肪酸が占めるとも言われています。
これらは、ω3脂肪酸は、傷ついた神経を再生して、ニューロンの情報伝達をスムーズにする働きがあります。
また、神経が酸化するのを防いでくれます。
EPAやDHAを多く取りたい場合は、イワシやサバといった青魚、くるみなどのナッツ類がオススメです。
日本人ならやっぱり緑茶
日本の世界に誇る嗜好飲料といえば、緑茶があげられますが、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレートには、優れた抗酸化作用があります。
従って、ニューロンが活性酸素によって傷つくのを抑えることができます。
さらには、エピガロカテキンガレートは、ニューロンの新生を促して、記憶力などを回復させる働きも期待されています。