単語を覚える3ステップ | 賢脳トピックス

英語の勉強をするとき、多くの人が苦労するのが、なかなか英単語が覚えられないということです。

英単語帳を買ってきて、1ページ目から完璧に覚えようと奮闘努力するものの、覚えてもすぐに忘れてしまうというような繰り返しで、10ページも進むと挫折してしまうなんていうこともあります。

最初から完璧に覚えようとしない

英単語は、最初から完璧に覚えようとすると、それがプレッシャーになったり、ストレスになってしまったりします。

10個程度の英単語なら、頑張れば一度に完璧に覚えられるようになるでしょうが、受験やTOEICで覚えなければいけない英単語は、少なくてもお何千という単位になると思います。

これだけの量を、最初から完璧に覚えようと思っても無理なのです。

繰り返しその単語を目にするつど、だんだんおなじみさんになっていって、憶えやすくなり、そのうち自然に憶えているというのが理想です。

英単語でも親しみ度が違う

私たちの社会でも、まったく出合ったことがない人、あるいは過去に出会っていたとしてもその意識がない人、週に一度は出合って顔も覚えているんだけど名前まではわからない人、毎日のように会っていて会えばちょっとした世間話もするくらいの顔なじみさんまでいろいろといます。

英語に限らず、単語も同じようなものなのです。

例えば、英単語帳を買ってきて中身を開いてみた場合、全部が全く見たこともない単語だけということはないでしょう。
いくつかは、もうすでに知っていて、見た瞬間に意味も用法もわかり例文もつくれるくらいなじんでいる単語、見たことはあるけどすぐに意味が出てこない単語、または自信がない単語、はじめて見ると思われる単語があります。

実は、英単語を4つに分けて考えると、非常に学習がしやすくなります。

A.見た瞬間に意味がわかる単語
B.3秒ぐらい考えれば意味がわかる単語、うろ覚えの単語
C.見たことはあるんだけど意味まではわからない、思い出せない単語
D.たぶん見たことも聞いたこともないであろう単語

こう分けていると、A段階のものはもう覚えられているので問題ありません。

D段階のものをC段階に、C段階のものをB段階に、B段階のものをA段階にして、習得していくのが順を追った憶え方になります。

いきなりD段階からA段階にいこうとするから、難しくストレスになってしまうのです。

英単語でも親しみ度が違う

はじめてみる単語は、まずは意味まで覚えられなくても、この単語なら見たことはある、勉強したことはある、憶えようとしたことはあるとわかるレベルに持っていくことが大切で、そのために有用なのが音読です。

何度も音読することで、口が慣れてなじみの単語になっていきます。

そして、なじみが出てきたら、意味も確実なものにしていき、うろ覚えでどうにか意味がわかるようになった段階になったら、今度はさらに学習して、瞬時に意味がわかるようにしていくと良いでしょう。

一番ストレスがかかるのが、D段階からC段階、つまりまったくはじめてのものをなじみがあるものにしていく段階です。

そして、英語などは単語を見た瞬間に意味が頭に浮かんでくるようでなければ、上達しません。

C段階、つまりうろ覚えの段階で、3秒たって意味が思い出せたからもう覚えたといって学習をやめてしまうと、実際に使える段階までなっていないということになってしまいます。

英単語を覚えているはずなのに、リーディングのスピードが遅かったり、成績が伸びないといった人は、C段階で満足してしまっているのかもしれません。

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