復習することの大切さ | 賢脳トピックス

私たちは、どうしても新しいもの好きというところがあります。

 

日本の国全体をみてもそういった傾向があります。やれオリンピックだ、やれ新都心だと、新しい箱物を作ったり、新しい道路を作ったりと、そういう目立ったことには積極的になる建築業界も、既にある道路の整備や建物の整備となると、あまり目立たない仕事のせいか、イマイチ盛り上がりにかけてしまったりします。

 

新しいもの好きも勉強には善し悪し

もちろん、新しいもの好きということは、好奇心に満ちあふれていて、学習で一番大切なことはモチベーション、対象物に興味をもって知りたいと思う心ですので、そうしたことからいうと、好奇心は多いに持つべきものと言えるでしょう。

しかし、多くのことがらを覚えて、ずっと記憶にとどめておかなければいけない学習においては、この好奇心が邪魔をしてしまうこともあります。

例えば、英単語を30個覚えたとします。次の日、また新しい単語を覚えたいという衝動にかられます。そしてまたその次の日も。

こういったことで、1日目に30個新しい単語を覚え、また次の日にさらに新しい単語を30個覚え、そしてまたさらに次の日もまた新しい単語を30個覚えます。さて、3日たったら、30個×3で90個単語を覚えたぞと思い、テストをしてみると、最初の日に覚えた単語のほとんどを忘れていたりするものです。

つまり人間の脳は、復習が必要ようなようにできているのです。

復習することで、対象が重要であるということを脳が認知する

人間がもし、見たもの聞いたもの全てを記憶できるすばらしい頭脳をもっていたら、脳はたちまちパンクしてしまいます。

寝ている間に、海馬という記憶を司るところが、これは長期記憶として保存するべきものなのか、短期記憶として忘れてしまってもよいものなのかを取捨選択しています。

つまり、そこで復習が行われれば、何回も同じ刺激があるので、脳は「これは重要な情報なんだな」と思い込み、海馬ではそれを長期保存するようになります。

復習が結局は学習の近道

勉強しているのに成績があがらないのは復習しないことも関係しています。

多くの人は、勉強しているのに成績があがらないと嘆いているのであれば、もしかしたらあまり復習をしていないからかもしれません。

多くの人は、一度覚えると覚えた気になって、どんどんと新しいものを覚えたがるし、どんどん先に進もうとします。ところが実際には急がば回れなのです。しっかりと前日にやったことをおさらいしてから、次に進むのほうが、結局は最終的にみると近道になります。

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