勉強をするときに重要なことは覚えることの取捨選択 | 賢脳トピックス

受験勉強にしても、資格試験にしても、その目的はとりあえず試験にパスすること、合格することになるかと思います。

 

受験勉強や資格勉強を始めると、分厚い参考書を片っ端から覚えようとする人がいます。本当に頭が良くて記憶力が良い人ならば、それでもOKなのかもしれません。

 

 

しかし多くの人は、そんな分厚い参考書をすみからすみまで覚えていられるものでもありません。

受験生なら、多くの受験科目を勉強しなければなりませんし、社会人の資格試験であれば、仕事や家事・育児をしながらのすき間時間でも勉強となることでしょう。どうしても時間的制約がでてきてしまいます。

受験勉強や資格試験はその目的を考えて

もちろん、分厚い参考書を片っ端から覚えて極めようとすることは悪いことではありませんし、そういったことで知識も深まります。

自分が専門とした仕事に関する本であるとか、自分が興味をもって趣味としているものとかであればいいと思いますが、自分がそれほど興味もなく、受験のため資格のため、とりあえずやっているというレベルであれば、目標は極めることではなく、試験に合格する程度の知識をつけることが最優先になります。

ましてや時間がないのであればなおさらです。

覚える範囲を最初に決める

よく参考書を何冊も買いそろえて、勉強した気になっている人がいますが、意外にもこうした人ほど試験の合格率は悪いでしょう。

まずは試験で何を求められているかを知るべきで、そのために多くの人がやる勉強法としては、まず過去問を解いてみて、そこに出されている問題や範囲から重点的に勉強をしていくという方法です。

試験に出ないところを一生懸命勉強しても仕方ありません。魚がいない釣り堀で釣り糸を垂らしているようなものです。

過去問と一冊の参考書に絞って勉強していうのが良い方法でしょう。

参考書は2冊以上そろえることが悪いことというわけではありませんが、それでもベースとして使うのは一冊で、過去問を解いていて、その参考書ではちょっと説明が不十分であったり、説明がわかりにくく理解できなかったというときの補助として2冊目以降のものは使うと良いでしょう。

単語も絞る

一番いけないのが、例えば英単語で説明すると、単語集を買ってきて、Aから順に片っ端から覚えていったが、たまたまその単語集に載っていない単語に遭遇して、これはいけないと書店におもむき、その単語が載っている単語集を見つけて購入し、最初の単語集もロクに覚えていないのに、新しい単語集を覚え始めるやり方です。

どんなに英語の達人でも、私たちが知らない日本語があるように、知らない英単語があります。ましてや試験に出てくるような3000語や5000語レベルでは、どうしても英文を読んでいるうちにその単語集にない単語もでてくるでしょう。

それこそどんな英文を読んでも知らない単語がでてこないようになどと考えたら、英和辞書を全て暗記したとしても不十分でしょう。それよりもまずはこれと決めた単語集で、3000語なり5000語なりをきちんと完璧にしておくことです。

一番いけないこと

一番いけないことは、あれも覚えなくちゃ、これも覚えなくちゃといってあちこちに手を出すことです。

人間そんなにいっぺんに覚えられるものでもありませんし、結局、あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃとなってあせるだけで何も頭に入ってこなくなってしまいます。

それよりは、自分はこれだけは完璧にすると決めれば、これだけやればいいんだと範囲が明確になります。すると学習計画も立てやすく、いたずらに、あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃとあせることもなくなります。

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