「パップ」と「テープ」の違いとは | 薬剤師トピックス

肩こりや腰痛、関節痛や筋肉痛といったとき、痛い患部に貼るのが鎮痛成分が配合された外用剤。
でも薬局などにいくと「○○○パップ」というものと「○○○テープ」というものがあります。
「パップ」「テープ」って何か違いがあるのでしょうか。

外用薬というと、軟膏やクリーム、ローション、噴霧剤などいろいろありますが、皮膚に貼って使うものは、貼付(ちょうふ)剤と呼ばれています。
有効成分を基剤と混合して膏体を作り、それを布・不織布・紙・プラスチックフィルムといったバッキングと呼ばれる支持体につけてコーティングします。

パップ剤とは

パップ剤は英語では cataplasms となりますが、局所刺激性のある精油成分などを配合して泥状にして支持体の上につけたいわゆるシップです。

テープ剤とは

テープ罪は英語では、tapes となり、硬軟剤(plasters)の一種で、プラスチックフィルムを支持体としてアクリル樹脂系の粘着剤と有効成分などからなる膏体を薄くコーティングしてライナーで覆ってあるものになります。

パップ剤・テープ剤の特徴

ップ剤は比較的皮膚のかぶれが少ない製剤になっています。皮膚への負担が少ない一方、寝ている間に剥がれてしまったりということがあります。
テープ剤はパップ剤に比べて粘着力にすぐれているために剥がれにくくなっています。

テープ剤は、パップ剤に比べて、一般的に皮膚からの吸収率が良くなっています。
鎮痛薬と知られている「モーラステープ」と「モーラスパップ」を比較してみると、同じように皮膚に貼った場合、有効成分の皮膚からの吸収率は「モーラステープ」の方が高く、角質にも高い濃度で移行することがわかっています。

そのために「モーラステープ」は1日1回となっていて、「モーラスパップ」は1日2回となっています。
粘着力がよく吸収率にすぐれたテープは1日1回、粘着力や吸収率は落ちるけど皮膚にやさしいパップは1日2回というようになっています。

パップ剤とテープ剤の賢い使い分け

有効成分が同じであれば、パップ剤であってもテープ剤であっても、用法用量どおりに使用する場合はそれほど効果に差はないと考えられます。どちらを使うかは、粘着力がいいほうがいいのか、肌にやさしいのがいいのかなどによって選択すると良いでしょう。

かぶれやすさからいうと、テープ剤のほうがかぶれやすく、接触性皮膚炎などを起こしやすい傾向にあります。
一方、関節などの動きが激しい場所は、粘着力が強いテープ剤のほうが、パップ剤に比べて剥がれにくいので使い勝手が良いかもしれません。

皮膚が弱い人や高齢者の背中や腰に関しては、あまり動いてずれることもないので、かぶれにくいパップ剤のほうがオススメです。