ハードルを下げる言い訳の心理 | 薬剤師トピックス

例えば、試験当日に友達と会ったとき、
「いや、忙しくて全然勉強できなかった。」
などと言っていたその友達が、ものすごく良い点を取っていたといった経験がある人もいると思います。

セルフ・ハンディキャッピング

やる前から、できない理由やダメな理由をアピールして、ハードルを下げる人がいます。
心理学的いは、このようにわざとダメだったときの言い訳をつくることを『セルフ・ハンディキャッピング』と言います。
最初からハードルを下げ、期待値を下げておくことで、気持ちを楽にしていきます。

逆に、サッカーの本田選手のようにわざと大口を叩くことで自分を追い込み、その追い込まれて中で実力を発揮しようとするタイプの人もいます。

最初にダメだったときのために言い訳をアピールしておくと、もしそれでうまくいけば、期待値が下がっていた分、周りからは喜ばれますし、逆に本当にダメだったときも期待値がもともと下がっているのでそれほどがっかりされないで済むというわけです。

セルフ・ハンディキャッピングのあれこれ

セルフ・ハンディキャッピングの方法はいろいろあります。
その中でも代表的なのが、わざわざ不利な状況を作り出したり、アピールする方法です。
「体調が悪いんだ」
「自信がないんだ」
「日程的に無理だ」
「難しすぎる」
といった具合です。

こうすることで、もしダメでも、「体調が悪かったんだから仕方ない」となるわけです。

セルフ・ハンディキャッピングをする人のタイプ

セルフ・ハンディキャッピングを良くする人は、自信がない人に多く見られる傾向にあります。
失敗してもショックを和らげられますし、成功すれば「体調が悪かったにもかかわらずうまくいった」というようになり、成功の価値を高めることができます。

つまりどちらに転んでも自分にとって都合が良くなるのです。

中には、ほとんど100%自信があるのに、わざとセルフ・ハンディキャッピングをする人もいます。
また、心の中ではこの問題は簡単だと思っていても、口では「この問題は難しい」と言う人もいます。
相手の期待値を下げて置いて、喜んでもらえば、それだけ自分がやったことに対しての価値が上がると考えるのです。

セルフ・ハンディキャッピングはした方が良い?

こうしてみると、セルフ・ハンディキャッピングをした方が、自分の価値を高めることができるから、できるだけセルフ・ハンディキャッピングはしたほうが良いと思われるかもしれません。

でも、セルフ・ハンディキャッピングを良くする人は、しない人に比べて成功する確率が下がってしまうというのも事実です。
なぜならば、本気度が弱くなってしまうからです。

大口を叩いて自分を追い込んでいくタイプの人は、そこに逃げ道はありませんが、セルフ・ハンディキャッピングをよくする人は、セイフティーネットというか逃げ道を作ってあるので、逃げ腰になってしまうからです。

時には、セルフ・ハンディキャッピングを封印して、逃げ道を作らずに全力で突き進んでいくことも大切なのかもしれません。