仮想通貨は、ブロックチェーン(分散型台帳)という技術で成り立っています。
どういう技術かというと、取引情報などを分散させて管理するというものです。
その仮想通貨を支えるブロックチェーン(分散型台帳)の技術は具体的にどうなっているのでしょうか。
ブロックチェーン(分散型台帳)の技術
ブロックチェーンでは、取引情報を入力すると、そのデータが1つのブロックとして作られます。このブロックには取引情報の他に、複雑なアルゴリズムで生成されたデータと、値を求めた計算結果のパラメーターが付加されます。
この複雑なアルゴリズムで生成されたデータは『ハッシュ値』、値を求めた計算結果のパラメーターは『ナンス』と呼ばれています。
それぞれ生成されたブロックは、分散してネットワーク上に存在し、ネットワーク共有技術のピア・トゥ・ピアでつながっているのです。
ピア・トゥ・ピアのネットワーク
ピア・トゥ・ピアのネットワーク<上には、1つめのブロックを生成した人と、その内容を見られる人達が存在していて、ネットワーク上の参加者が承認すると、2つめのブロックを生成することができるようになっています。 これを繰り返して、つながっていくことから『ブロックチェーン』と呼ばれています。

ブロックチェーンのセキュリティ
ブロックチェーンのセキュリティは大丈夫なのかという心配もありますが、セキュリティ面も強固になっています。
例えば、10個つながっているブロックの3つめを悪意を持って改ざんしようとした場合、後ろに続く7つのハッシュ値を全て変更することになります。
ブロックとブロックは、ハッシュ値をもとにデータを検証し、前ブロックのハッシュ値が正しければ、次のブロックを生成することができる仕組みになっているのです。
しかし、ハッシュ値は複雑なアルゴリズムによって暗号化されているので、改ざんするのは技術的にほぼ不可能に近いといわれています。
前ブロkkうのハッシュ値と後ろに生成しようとするハッシュ値が異なれば、新しいブロックは作ることができないことからセキュリティが高くなっています。
三菱UFJファイナンシャル・グループも、新型ブロックチェーン開発に乗り出しています。
金融業界だけではない
ブロックチェーンは、何も金融業界だけのものではありません。
さまざまな分野への応用が検討されています。
医療分野でいえば、カルテなどの診察情報とか、研究成果の共有や管理といったものへの応用が期待されているのです。