人とコミュニケーションをとるとき、相手が今どんな気分なのかを察知することは大切なことです。
とは言っても、相手の心を読み切るということは、なかなか難しいことです。
ましてや、普段から自分は人づきあいは苦手なほうだなと思っている人は、そんな相手の心が読めたら苦労しないよと思いつつ、そんな魔法みたいなことができたらいいなと思ったりします。
相手の心を読む大切さ
ベテランの芸人さんは、客席の反応をみて空気を感じとり、今自分がやっているギャグやコントがどのぐらいウケているか敏感に察知して、その反応によって話のネタを変えたり、笑いをとるポイントを変えたりするみたいです。
もちろん、芸人さんでなくても、例えばミーティングや商談で相手の心が読めれば、相手が不快と思うような会話は避け、相手が気分良くなるような内容の話で場をなごませ、本題に入っていくこともできるでしょう。
相手の心が読めるということは、いろいろな面でそれだけ優位にことを運ぶことができるのです。
本当に相手の心は読めるのか
そうはいっても、本当に相手の心を読むなんていうことができるのだろうか。もちろん、100%相手の心を読むということはできませんが、ある程度は相手が不快な気分か愉快な気分かぐらいはわかる確率が高くなります。
人間は話をするときに、無意識のうちに身振りを交えることがあります。
一度、意識的に身振りも何もしないで、会話をするとわかるのですが、結構話にくくなったり、言葉が出て来なくなったりするものです。
人間は、会話をしているとき、言葉で補えない部分を身振りで補ったりしています。
これをノンバーバル行動といいます。
ポーカーフェイスでも身振りには出てしまう
中には
「あの人はポーカーフェイスで何を言われても顔色一つ変えない」
という人もいるかもしれませんが、こういう人でも、例えば今の会話を深いに感じている場合は、のどに触ったり、額を手でこすったりする身振りがでてしまったりします。
気をつけたい相手のサイン
相手が次のような身振りをしている場合は、注意したほうが良いというケースをあげてみました。
もちろん100%ではなく、この身振りをしているから必ずしも相手が不快に感じているとかいうことではありませんが、不快に感じている可能性はあります。
額を手でこする
この行動をしているときは、会話に不快を感じている可能性があります。
喉もとに手を当てる
この行動をしているときは、会話の中で嘘をついている可能性があります。
頬や顔を触る
このしぐわをしているときは、緊張しているのを落ち着かせている可能性があります。
頬をふくらませてゆっくり息を吐いている
このしぐさは、危機から逃れた後、自分を安心させているときに出たりします。
浮気もばれる?
例えば、
「今、あなた浮気してるよね!」
と問いただすと、相手はもちろん
「いや、浮気なんかしてないよ」
と答えると思いますが、その時に額を手で触ったり、喉もとに手をやったりする行為がみられた場合は、ウソとついている可能性が高いかもしれません。
その場合は、もう少し問い詰めると、相手は白状するかもしれません。
もちろん、本当に浮気をしていないケースもありますので、そこのあたりはほどほどに。