偉人や漫画から学ぶ名言の作り方 | 薬剤師トピックス

昔からスピーチや文章の中にも多くでてくるものの一つに偉人の名言があります。
言わんとしていることはごく当たり前なのですが、なぜか説得力があったり、心に響くものがあります。

もちろん、偉人が言ったという「権威」の力というものは大きいのでしょうが、それだけではありません。
そこにはそれぞれ偉人たちの個性が生きた言葉の表現力があるからこそ、人々の心をつかみ、いつまでも名言として伝えられてきたのでしょう。

ココが違う! 偉人たちの言葉の表現力

ありきたりな言葉も、偉人が言うとこう変わるということで、ごくありきたりな言葉も、偉人が表現すると、印象がガラリと変わり、言葉としての価値がグンと高まるというものを発明王と言われたトーマス・エジソンの言葉の中からご紹介したいと思います。

「成功のために努力を惜しむな」
⇒ 成功したいなら1日に18時間、ひとつのことに集中しろ

「失敗してもあきらめるな」
⇒ 失敗なんかしちゃいない。
うまくいかない方法を700通り見つけただけだ

普通に言ったのでは、ありきたりで常識的な内容・言い回しなので心に刺さりません。
そこに過剰ともいえる具体的な条件をいれた形で表現すると、名言っぽくなってくるのです。

文章を書く時も、ここがポイント!、ここが自分が主張したいところなんだという、ここぞというところは、普通に表現しても良いのですが、インパクトを与えるという意味で、過剰ともいえる具体的な条件をいれて、名言っぽくしてみるのもいいかもしれません。

アインシュタインの名言も過剰ともいえる具体的な条件から

「なぜか? という疑問をもつことが大切だ!」
この当たり前で常識的なことを、アインシュタインは次のような名言として残しています。

「なぜか? という問いは、その答えの100倍重要だ」

もちろん、「なぜか? という疑問をもつことが大切だ!」と普通に言っても言いたいことは伝わるでしょうが、なんとなく印象に残りません。
しかし、アインシュタインの名言のような表現にすると、いかにも名言っぽくなってきて心に響いてきたりするものです。

漫画・アニメからも学べる表現方法

何も、言葉の表現法を学ぶのに偉人でなければならないということはありません。

漫画やアニメの中でも、人々に広く知られるようになった名言があります。
例えば、「あきらめるな!」と言いたいとき、普通に「あきらめるな!」と言ってもいいのですが、これでは松岡修造さんみたいなキャラの人が言わないかぎり、普通の応援メッセージ程度にしか感じないという人が多いでしょう。

この「あきらめるな!」を、心に残る形で表現したのが、バスケット漫画の名作とも言われている「スラムダンク」です。

「スラムダンク」といえば、実際にその漫画をほとんど読んだことがない人でも次の名言は聞いたことがあるという人もかなりいると思います。

「あきらめたらそこで試合終了だよ」

「試合終了」という絶妙な言い回しで、あきらめることが時計の針を進めてしまうんだというイメージが膨らんできます。逆説的な読み方をすれば、あきらめなければまだ戦いは続くんだというニュアンスが伝わってきて、あきらめなければ可能性があるんだということを感じることができる表現になっています。

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