そんな本当に愛があって、相思相愛ならば、そんな告白する時間帯なんて関係ないよという人もいるでしょう。
自信があればそれでもいいのですが、できれば、愛の告白の成功率があがるというのであれば、その時間帯に告白するのも手です。
黄昏効果
心理学では、『黄昏(たそがれ)効果』という言葉があります。
夕暮れときは、相手の本音を引き出したり、告白を成功させやすい最適な時間帯なのです。
確かに、朝仕事に行く前に、愛の告白をされるより、1日の仕事が一段落した夕暮れに告白されたほうが、受け入れやすいのではないでしょうか。
夕暮れ時は、理性よりも感情が強くなり、またムードも高まる時間帯でもあるので、こうしたことも愛の告白の成功を後押しする要因になっています。
なぜ黄昏なのか
確かに夕暮れ時はムードがある時間帯とも言えますが、ムードだけでは片づけることはできません。
人間には、体内時計のリズムがありますが、黄昏時が一番その体内時計のリズムが不安定になるときなのです。
それにより、思考力や判断力を始め、人間の活動能力が全般的に低下すると言われています。
今まで昼間活動してきたところから、夜の休息時間に向けてのスイッチの切り替えの時間と考えれば、人間の自然なリズムとも言えます。
もちろん、ムードといえば夜という人もいますが、夜は暗闇の中で不安感が増してくるので、一緒にいる人に対して安心感を覚えること、さらには暗闇で外見がはっきりと判断できないために、相手の外見をふだんより高く評価する傾向があることもわかっていますので、夜も告白の成功率が上がる時間帯と言えます。
ピーク・エンドの法則
人間は、自分の経験について、その絶頂期にどうだったか、そしてそれはどう終わったか、つまりピークとエンドの2点を重視します。つまりピークとエンドが印象に残るものなのです。
告白に関しても、このピーク・エンドの法則を応用することができます。
例えば、いくらピンと来ても、出会ってすぐに告白する人は少ないと思います。
これは出会い頭に告白するよりも、二人で楽しい時間を過ごしてからのほうが、告白の成功率が上がることを肌で感じて知っているからです。
つまり、出会い頭で告白することはピークの前に告白することになるので、それよりも、二人で楽しい時間を過ごしたピークの後のほうがいいのです。
二人で楽しい時間を過ごして、その後、最後にとっておきの告白をすることで、相手に強く印象づけることができます。
深い話は、最後にしたほうが好感が持たれるのです。