店頭でも、ネット上でも、物を売るときに、その購買意欲を高まるものとして広告文があります。
この広告文の出来次第では、あまり売れないものが売れたり、売れるはずのものが売れなかったりします。
売れない広告文の原因
売れない広告文には、それなりの理由があります。
売れない広告文は、わかりずらく、メッセージに一貫性がなく、広告文の内容がイメージしにくいものです。
広告文がわかりずらい文章だったら、まず読んでみようという興味や関心が湧いてきません。
どんなに素晴らしいことが書いてあったとしても、読んでもらえないのでは話になりません。
書いてあること、メッセージに一貫性がなければ、その広告文を読んで人はどう思うでしょうか?
本当かな? 信用できない、共感的ないなということになってしまいます。
またイメージがわかないものであれば、その商品を使うことによって、こんなに得をするんだ、こんなに楽をなるんだというメリットが想像できなければ、やはりその商品を買おうという気にはならないものです。
つまり、売るための広告文ということであれば、この逆を考えればよいわけです。
売れる広告文にするには、わかりやすい文章で、メッセージや主張が一貫していて、書いてある内容がイメージしやすような文章にすればよいのです。
わかりやすい文章ってどんなレベル?
物を売るときの文章というのは、たとえば専門書を売るとか、専門の商品を売るというのでなければ、多くの人にわかるような言葉を使わなければなりません。
専門書を買うような人は、もともとそのレベルの人であるので、専門用語を列記した内容で説明がされていても、全然問題ありませんが、一般の人が買うような商品の広告文であるなら、そうはいきません。
専門用語などを使うと、それだけでわからなくなってしまいます。
それじゃ、どのくらいのレベルにすれば良いのかといと、できれば小学生3年生、4年生がわかるレベルの文章ということになります。
これは単語ということではなく、文法的にという意味です。
なぜならば、日本語の文法教育は、だいたい小学生低学年で終わるからです。
もちろん、中学生や高校生レベルの単語を使ってはいけないということではなく、単語を除けば、文法的に小学生3年生、4年生が読んだとしても、文の構造がすぐに理解できるものということになります。
ということは、文はなるべく複雑にならないように短く、そして主語もきちんとするということが必要になってきます。
話し言葉が意外と通じる
広告文となると、話す言葉と違い、書く言葉と考え、それがゆえに文章が堅苦しくなってしまう人がいます。
真面目な人ほど、この傾向が強いのかもしれません。
しかし、話し言葉のような自然体で広告文を書いたほうがうまくいくケースが多いのです。
文章をつくるのが苦手だという人も、話し言葉のようにすると、意外と自然な文章がすんなり書けたりするものです。
話し言葉のようにすると、堅苦しくなりがちな書く文章がやわらかくなります。
また、「書く文章」ということを意識しすぎて、文章が文法的にも不自然になってしまうというような人は、「書く文章」ということにこだわらず、話し言葉をそのまま書くようなイメージで書いてみると良いでしょう。