宝くじは最も効率の悪い公営ギャンブル | 薬剤師トピックス

宝くじの売り上げは、2017年度では、7866億円となっています。
前年度比6.9%減となっていて、2005年をピークにかなり減ってきています。

2005年では1兆1千億円でしたから、夢を見る人が少なくなったのか、現実派の人が増えたのか、はたまた実質賃金が下がり日々の暮らしがやっとで宝くじなんか買っている余裕すらなくなっているのか。

当たらない宝くじを大量に買う人たち

そうはいっても、今だに大量に宝くじを買う人たちもいます。
もっとも、お金をドブに捨てるつもりで大量に買うのであればいいのですが、一儲けしようと思っているならば、やめた方が良いでしょう。

宝くじといっても、国が認めているとはいえ、いわばギャンブルです。

しかも、もっとも効率の悪いギャンブルで、確率論を知っている人なんかは、まず手を出さないでしょう。

それでも手を出すのは、当たったときの報酬が大きいからかもしれません。

宝くじの人気低迷に伴い上昇する1等賞金額

宝くじの人気が落ちてくると上がってくるのが1等賞金額です。
年末ジャンボの賞金額は、1等・前後賞合わせると10億円。

これが宝くじを買う人の射幸心をあおっているのです。

公営ギャンブルと宝くじの効率

宝くじは公営ギャンブルの中では最も効率が悪いギャンブルなのです。
宝くじのほかに公営ギャンブルといえば、パチンコ・競馬・競輪・オートレースがあります。

競馬・競輪・オートレースの還元率は約75%と言われています。
つまり、ギャンブルはだいたいは損するようにできているのですが、それでも1000円賭けたら、平均750円は戻ってくるようになっています。

パチンコについては、還元率が85%ともいわれています。パチンコについては、連荘しづらくなったり、換金率を下げられたりと多少還元率は悪くなってきているかもしれませんが、それでもある水準はいっていると思われます。

それじゃ、宝くじの換金率はどのくらいかというと、46.9%なのです。

つまり、1枚300円の宝くじを買ったとして、それが1等当選となる確率は、1千万分の1ということになります。

1000万人近くいる東京都民が1枚ずつ買ったとして、当たるのはたったの1人ということになります。

宝くじって46.9%の残りはどうなるの?

宝くじの公式サイトを覗いてみると、宝くじの売り上げ金額の振り分けが掲載されています。

その内訳は、表向きでは次のようになっています。

2017年には、7866億円の売り上げのうち、当選金として当選者に支払われる分が3690億円で、これが46.9%になっています。

38.1%に当たる2996億円が収益金として全国都道府県及び20指定都市に納めらえて公共事業などに使われます。

13,8%に当たる1082億円は印刷経費や売りさばき手数料で、1.2%に当たる98億円が社会貢献広報費にあてられています。

宝くじを買ってしまう心理

宝くじを買ってしまうのは、次のような言葉などに誘われてしまうという場合が多いのです。

高額当選者の7割が長期購入者
2.4時間ごとに千万長者誕生

その他、行列を見ると自分にもチャンスがあると感じてしまったり、自分だけは当たるかもという根拠のない楽観思考が働く場合もあります。

このような心理で、なんとなく宝くじを買ってしまうのかもしれません。

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