何事も心のゆとりというものが大切です。
せわしない世の中、ストレスが多い現代こそ、心のゆとりというものが重要になってきます。
仕事ができるストイックな努力家となぜか周りに人が集まる人
脇目も振らずに仕事に邁進し、ひたすら仕事の能力向上に努める人がいます。
仕事の能力を高めていくというストイックな生き方は、それ自体は悪い事ではありませんが、往々にしてそういったタイプの人は、能力を評価されたとしても信頼感は得られないといったことが多いようです。
周りからは、能力は高いし、それは認めるけど、でも腹を割って何でも話したりする気にはなれないんだよという評価になってしまいます。
仕事ができるストイックな努力家がいる一方で、仕事の能力面ではそれほど優れているわけでもないけど、なんだか周りに人が集まってくる人がいます。
それほど仕事ができるわけでもないのに、いろいろな人から相談を受けたり、頼みごとをされたりしています。
要するに信頼されているからでしょうが、人間が胸襟を開くのは、その人に信頼感があるからであり、能力ではないのです。
信頼と言えば、まずは仕事がきちんとできていること。だから能力を高めないとというのもわかります。
でも能力を高めることは、周囲とかかわることなく自力でできることです。
本当の意味で信頼を得るには、何か周囲に訴えるかけるものがないといけないのです。
信頼を集めるのは心のゆとり
信頼を集めるものとは、平たくいえば『心のゆとり』なのかもしれません。
心にゆとりがないと、他人に対してどこかギスギスしてしまいますし、自分のことしか考えることができなくなってしまいます。
仕事で、相手のミスが自分にも及んでくるというようなことでもあろうものなら、必要以上に責め立ててしまったりするかもしれません。
自分の能力評価にこだわりすぎていると、相手を認めたり、受け入れたり、許したりということができなくなり、これではいくら仕事ができても、周りから信頼を得ることはできません。
大切な心のゆとり
心のゆとりは、どうして生まれるのでしょうか。
『心のゆとり』は、実は、悩みや苦しみの賜物なのです。
悩んだり、苦しんだり、それをごまかしたりせずに、正面から引き受けることで、心が磨かれて、鍛えられていきます。
だからこそ、他人の悩みも理解することができ、苦しみもわかり、実感として受け止めてあげることができるのです。
他人の悩みや苦しみを、頭で考え理解するのではなく、心が相手の思いに感応することでわかるものです。
心のゆとりは、他人に対して分け与えることができ、仕事の成果でも独占しようなんてことにはなりません。
決して自分一人の力じゃない。みんなの力、サポートがあったから、いい結果が得られたんだよ。ありがとう。これからも頼むという人の周りには、自然と人が集まってくるものです。