恋のシーソーゲームはバランスが大事 | 薬剤師トピックス

生きていく中では、いろいろな人間関係があります。生まれて親子の関係兄弟姉妹の関係、そして親戚との関係。さらに近所での付き合い、学校での友達、会社での同僚・先輩後輩、上司・部下、取引先、趣味仲間の関係、いろいろありますが、その中でも人生に大きな影響を与え、感情も大きく揺れ動くのが恋人かもしれません。

恋はシーソーゲーム

最近ではあまりみかけないかもしれませんが、昔はシーソーと言えば、誰しもが子供のころに公園などで遊んだ遊戯ではないでしょうか。
長い板の両側に人が乗り、お互いのバランスをとるというものです。

両側に乗っている人の体重の合計が似たような状態の場合は、シーソーは地面と平行となり、少し動くだけで上下して楽しむことができます。

しかし、もちろん一人ではシーソーは動きませんし、両側に乗っている人の体重の合計が違いすぎても、シーソーは体重が重い人の側に傾き、地面についてそのまま動かなくなってしまいます。

実は、恋もこのシーソーに非常によく似ているような気がします。

愛した分だけ愛されたい

人間は、愛した分だけ愛されたいと思うものです。特に恋愛中は、よほどの変わり者か、恋愛なんてばかばかしいし疲れるだけという人でもなければ、自分が愛した分だけ相手からも愛されたいと思うものです。

けれども、そんな気持ちが強すぎると恋が破局してしまうこともあります。

恋のシーソーを支配する最小関心の原理

シーソーは、バランスがとれてどちらかに傾いてしまうのではなく、地面から平行に近い状態でゆらゆらと上下しているのが心地よいものです。
恋も同じで、お互いの気持ちにバランスがとれている状態が心地よい状態なのです。

恋というものは、相手に対する興味や関心の少ないほうが関係性をリードしていくことになります。
逆の言い方をすれば、相手に対する興味や関心が強いほうが関係性をリードされてしまう、俗にいう「惚れた弱み」というヤツです。

こういった法則を心理学的には『最小関心の原理』と言うそうです。

惚れた弱みとなると、相手の多少の無理も聞いてあげるということになりますが、その関係性がだんだんとエスカレートしていってしまうと、無理する側にしてみれば、精神的にも金銭的にもストレスとなり、不満が蓄積していってしまいます。

惚れられた強みのほうは、なんでも無理を聞いてもらっているうちに、相手を見下したり、奉仕させるのが当たり前になってきたりしてしまい、他の人に関心が向いてしまったりもします。

こうなってしまうと、最終的には悲しい結末を迎えてしまうことにもなりかねません。

恋を長続きさせるシーソーのバランス

長続きしているカップルを見ていると、このあたりのバランスが取れています。
お互いの相手への関心度や相手を想う気持ちがうまい具合に釣り合っていて、無理を聞いてあげることもあれば、聞いてもらうこともあるという感じになっています。

持ちつ持たれつということで、どちらかが重たくなりすぎることもありません。
どちらかが重たくなりすぎれば、恋のシーソーは止まってしまい、つまらなくなってしまいます。

もし最近、自分のほうが最近少し無理しているかなと感じたら、要チェックです。
相手の自分への関心が低いかなと感じたときは、無理にアピールしたり、強要したりすると逆効果になる可能性もあります。
それよりもむしろ、自分も少し恋愛以外のことに目を向けてみたほうがよい場合があります。

逆に相手の気持ちがエスカレートして、無理しているなと感じたら、「無理しないでね、そのほうがお互い楽だし」と伝えてあげると、恋が長続きする確率がアップするかもしれません。

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