独創的な発想をする(think outside the box)は、これからの時代、ますます重要なことになってきます。
ちなみに、think outside the box というフレーズは、通常とは異なる創造的なアプローチで問題解決を図る思考法をあらわす際に使われる決まり文句になっています。
トロイの木馬
トロイの木馬といえば、トロイ戦争のときのあまりにも有名な話で、ほとんどの人が知っていると思います。
ホメロスの英雄叙事詩「イリアス」に語られているギリシャとトロイアとの戦争で、ギリシャ軍が巨大な木馬を作り上げ、その中に兵士を潜ませるという方法で、みごと王妃ヘレネを救い出しました。
通常では考えられない奇抜な方法で、難局を打破したのですが、いろいろと解決しなければいけない問題が多い昨今、こうした頭の柔軟性、発想の転換が求められる時代になってきています。
企業の採用試験でも発想が求められる
企業の採用面接というと、「当社を志望された理由をお聞かせください」とか「あなたの強みと弱みについて教えてください」とかだいたいお決まりの質問があったりします。
そして、そういった質問を想定して、あらかじめ答えを用意しておいて、優等生的な答えを言って帰ってくるというなんとも退屈な面接が行われていたりします。
ところが、特に外資系では、相手の創造性や機転の良さを試すような、いわゆる脳トレのような問題が出題されたりします。
ビッグテックなどの企業では、こうした予想できない非定型的な問題にどう対処するかで、採用・不採用が大きく左右されるということも多いのです。
3時15分、長針と短針の間の角度は何度か
外資系の採用試験の問題に、「3時15分、長針と短針の間の角度は何度か」というような問題が出されました、
まあ、これはそんな独創性を必要とする問題ではありませんが、いきなり出されると間違えてしまうかもしれません。
ひっかけ問題としては、12時の15分前ですといったほうが、間違えて90度なんて答える人がいるかもしれません。
ちなみに3時15分、長針と短針の間の角度は、単針は1時間に30°進むことから、15分はその1/4となるので、7.5°と落ち着いて考えればすぐに答えが出てきます。
冷蔵庫の中を調べる
冷蔵庫のドアが閉まっている間、中の電気が消えているかどうかを調べるにはどうする?といった非定型的な問題は、正解はこれだけというものではないところに面白さがあります。
独創性、思考力、発想力などをみているわけですから、それでいいのです。
人が十分入れる冷蔵庫にするでも正解ですし、光に反応して装置が測定できるようなアイテムを冷蔵庫の中に入れておくでもいいでしょう。
冷蔵庫をガラス張りの透明にするなんていう回答もありかと思います。
これからの時代は、他の人は考えない独創性、それがその人の価値になっていく時代なのかもしれません。