情報社会でますます求めらえるようになるリテラシー | 薬剤師トピックス

『リテラシー』という言葉は、ITリテラシー、健康リテラシー、情報リテラシー、金融リテラシーといったように、各分野の言葉と合わせてよく使われます。

リテラシーとは

『リテラシー』は、literacy ということで、読み書きする能力ということになります。

そこから転じて、ある特定分野に関する知識を理解して、活用する能力ということになります。

例えば、ITリテラシーと言えば、通信やネットワーク、セキュリティやコンピュータ、SNSといったIT・インターネットに関する知識や情報を正しく理解して、それを活用してく能力ということになります。

情報リテラシーと言えば、適切に情報収集をして、集めた情報を自分の目的のために正しく利用・活用できる能力ということになります。

健康リテラシーあるいはヘルスリテラシーは、健康でいるために、健康に関連した必要な情報を収集して、医療や体のしくみを適切に理解することで、その情報が正しいのかどうか、どう健康に利用していったらよいかを見極めて活用できる能力ということになります。

金融リテラシーは、株式や保険、投資信託といった各種金融商品やお金の流れに関する知識があって、それらを適切に判断し活用できる能力になります。

メディアリテラシーとは

メディアリテラシーとは、新聞やテレビといったメディアで伝えられている情報の内容を読み取り、そのメディアが伝えたい本質や、それが与える影響に関しての正確な知識を身につけて利用していく能力になります。

メディアからの情報は、構成されたもので、発信者の手が加えられたものなので、情報を鵜呑みにしないで、多角的に分析をして、本当にその情報が正しいのか、正しければどう活用していけばいいのかを見極める能力です。

メディアといっても、間違ったことをたくさん流していますし、そうした情報の真偽を見極める能力が求められます。

最近はほしい情報がすぐにGoogleでググれば手に入れられる時代です。

それには、AI技術を駆使したChatGPTなどもあり、ともすると人間がそんなに頭を使って考えなくても、的確な答えを出してくれる時代がもうそこまでやってきています。

しかし、まだまだ ChatGPT による情報は誤情報も多く、またなるべく自分が求める情報を得るためには、周辺知識も含めた知識を知っているのと知らないのでは、雲泥の差が出てしまうものです。

またそれらから得た知識が正しいものなのかどうかを判断する能力、リテラシーがなおさらこれから必要とされていくのでしょう。

リテラシーとコンピテンシー

リテラシーに似ていて混同しやすいのが、コンピテンシーという言葉です。

コンピテンシーは、能力・適正といった意味をもつ言葉です。

コンピテンシーは、能力は能力でも、高い業績や成果につながる行動特性のことを言います。

つまり、リテラシーが知識であるとするならば、コンピテンシーは行動特性になります。

知識や能力を活用する能力がコンピテンシーと言えます。

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