よく多くの人に話している内容を理解してもらうためには、中学生でもわかるような表現や言葉を使いなさいと言われます。

ところが、それとは逆にやたらに専門用語を並べて話したり、理屈っぽいものの言い方をする人がいます。
相手が専門家であればともかく、一般人に対して専門用語を使い、簡単なものごとまで難しく説明したりします。

知性化は防衛機制の一つ

人と話すときにやたらに難しい専門用語ばかりを使って話す人や、物事をやたら難しく語る人は、知性化と呼ばれる防衛機制の一種からこうした話し方になっていると言われています。

防衛機制というのは、自分の欲求が満たされない時に、不快な感情から自分を守るための心理的作用から起こすさまざまな行動で、何かに失敗した時や欲しかった物が手に入らなかったときなど欲求が満たされない場面において、その時感じる不快な感情から身をまもるためのものです。

そして知性化というのは、自分の本能や欲求に直面することを避けて、知性や観念の世界に逃げ込む行為を指します。

簡単に言うと、難しい言葉を並べたり、知識をひけちらかすことによって欲求をコントロールしようとしているのです。

よく政治家や評論家のお偉い先生方が、やたら難しい言葉を使ったり、日本語でもいいようなところを英語で言ってみたりしていますが、まさにこれこそ知性化という行動になります。

つまり、自分のもっている欲求を相手の読まれることが嫌で不快に思っていますが、それすらも悟られるの嫌なので、専門用語を並べ立てたりすることで心のバランスをかろうじて保っているのです。

彼女が欲しいけどなかなかできないケース

防衛機制の一つである知性化のわかりやすい例をあげると、彼女が欲しくてたまらない男性がいたとして、でもプライドからか自分が傷つくのが怖いせいか、なかなか女性に声すらかけられない。そしてもし声をかけてフラれたらどうしよう、格好悪すぎるなどと思っているとします。
こうした状況は、彼女がほしいという欲求がぜんぜん満たされていない状況で、不快な状況であるわけです。

そこで、知性化となるわけです。

「そもそも恋愛なんていうものは、その時の一時的な感情の変化からはじまるものであるからして・・・」などと、やたら簡単なことを難しく語ったり、理屈っぽくなったりします。
そうすることで、冷静さを保ち、自分の心のバランスを取っているわけです。

防衛機制って悪いこと?

防衛機制は、自分の本能や欲求をごまかし知性や観念の世界に逃げ込むことであり、非常にみにくいことのように思われますが、人間はそんな欲求不満を真正面から受け止めすぎてしまうと、精神を病んでしまいます。
それを防ぐために、防衛機制の一つのパターンとして、人は知性化という行動をとることもあるのです。