相談をするときに、相談相手に選ぶのはある程度信頼がある人です。
もちろん、どうでもいい相談ならいざしらず、きちんとした相談を信頼もしていない人にするなんていう人はあまりいないでしょう。
相談するということは信頼しているよというサイン
したがって、悩みごとを相談するとなると、ある程度信頼している人じゃないとしないでしょうし、逆にもし悩みごとを相談されたならば、あなたは少なくてもある程度は信頼されているということになります。
男に相談するとき、女に相談するとき
悩みごとを相談されて、悪く思う人はあまりいないと思います。
自分を信頼してくれているんだ、自分を頼りにしてくれているんだということで、特に男性の場合は、自分に価値があると思う気持ちである自尊感情が強い傾向があるので、相談されたり、頼られたりするとうれしく感じる人が多いのです。
相談するときは、特に悩みごとである場合は、お願い、私のこと聞いて聞いて!という気持ちが先に立ってしまいがちです。
特に男女の間では、感覚の違いがあるので注意が必要です。
クライマックス法、アンチ・クライマックス法
悩みごとを相談していく話の過程で、その展開には、『クライマックス法』と『アンチ・クライマックス法』というものがあります。
『クライマックス法』は、結論を最後に話す方法です。一方、『アンチ・クライマックス法』は結論を先に話す方法です。
男性や気が短い人は、結論を先に話す『アンチ・クライマックス法』による話し方を好む人が多いのです。
女性に多いのですが、「ねぇ~、聞いて」とはじまり、相談したい内容の核心が何なのかぜんぜんわからずに話が延々と続くケースがあります。
女性同士であれば、だらだらと愚痴をこぼしあって仲が深まるというケースもよくありますが、男性は「要は何を悩んでいるの? 一言で言って?」というように結論を先に求めたがる傾向があります。
上手な相談の仕方
悩みごとを相談するのであれば、まずは何について相談したいのか先に言っておいてほうが、相手もイライラせずにすみます。
一言、「仕事のことについて相談があるんだけど・・・」と前置きするだけで、プライベートのことじゃなくて仕事のことで何か相談があるんだろうなということで、話しを聞く側はイライラしなくてすみますし、話を聞いてもらう側も集中して聞いてもらえます。
その次には、この殺し文句が有効です。
「あなただから、話せるんだけど・・・」
これを言われて悪い気がする人はまずいないでしょう。相談される側は自分が特別扱いされたような優越感を得られるからです。
それと同時に、信頼されているということがしっかり伝わります。
もちろん、相談が終わった最後には、「ありがとう」というお礼も忘れずに。
上手に相談することは、相手に対して「あなたを信頼してるんです」というサインを送ることになるわけなので、相手との仲を深める絶好のチャンスとも言えます。
ビジネスの社会では、わざとどうでもいいことを悩みごととして相談したり、中には話をつくってまで相談して、相手との仲を深めよう、距離を縮めようとすることをテクニックとして使ってくる人もいます。