混んでいる通勤・通学電車、一度乗ると自由に体が動かせず、新聞や本を読むどころか、吊革につかまるために手を上に挙げることすらひと苦労といった感じです。
こうした通勤・通学電車は、とりあえず乗ることが先決であり、自分の行きたい場所に行くなんていうことは不可能に近い状態です。
しかし、空いてる時間帯の電車となれば話は別です。
あなたは電車のどこに座る?
さて、あなたが駅のホームで待っていると、電車が入ってきました。
車内をみるとガラガラです。どこに座ってもいい感じです。
さあ、あなたはこうした場合、どこに座るでしょうか?
たぶん、一番端の席と答えた方が多いのではないでしょうか。
なぜ一番端の席に座りたがるのか
一番端の席に座ると答えた人が多いのには、それなりの心理的理由があります。
まずは、一番端の席ということは、片側には他人が座っていない、または座る可能性がないということです。そうすると堂々と片側に体を預けることができます。
もちろん、ドアの隣の端席は、すぐに降りれるからという合理的な理由もあるのですが、それ以外にもきちんとした理由があります。
うとうととして、体が傾き、隣の人にどつかれる心配がありません。
確かに、心理的には端っこのほうが落ち着けるのです。
端じゃない席は両隣に他人が座り、挟まれてしまいますので、心理的に窮屈さを感じます。
しかし端で片側が開いていれば、それほどは窮屈さを感じることなく落ち着けます。
パーソナルスペース
私たち人間は、誰しも自分の周囲に自分だけのスペース、つまり自分空間(パーソナルスペース)を持っています。
言ってみれば目に見えないバリアみたいなものです。
このパーソナルスペースに他人が入ってくると、緊張したり不快感を感じるようになってしまいます。
縄張りとも言えるのかもしれません。
他にも事例はいくらでもあります。
お店で席を選ぶとき
店に入りカウンターの席に座ると、隣の人と一つ席を開けて座る人が多いというのもパーソナルスペースからきていて、すぐ隣に後から入って来た客に座られると緊張感や不快感を感じたりすることもあります。
公衆トイレで
男性なら、男性トイレに入って、小便用の便器が6つあり、一人先客がいたとした場合、よほど相手が仲がいい人とか家族だとかいうことでもない限り、ほとんどの人はまずはすぐ隣にはいかないでしょう。
タレントも堂々とパーソナルスペースを主張
テレビを観ていたら、SMAPの中居君がウェンツさんと出ていてお店の中に入って座るシーンがあったのですが、ウェンツさんが中居君の隣にべったりとくっついて座ろうとすると、中居君はここからは近づくなというようなことを言っていました。
これは、中居君のパーソナルスペースなのかもしれません。
電車でも端の席は、少なくとも片側はパーソナルスペースが確保されますので、電車に乗るとまずは端の席から埋まる確立が高いというのも納得できます。