部下を育てる自我の本能 | 薬剤師トピックス

人間には誰にでも自我というものがあります。

何から何まで指図をしていたのでは、部下の自我が育たず、部下の成長の芽を摘んでしまうことにもなりかねません。

継続は力なり

多くの仕事は、専門知識や経験がある程度必要で、一朝一夕で結果がでるものは少ないでしょう。

だからこそ、入社したての新人が結果を出すというのは極めて稀なことで、たとえビギナーズラックみたいなものがあったとしても、その結果を出し続けることは難しいのです。

仕事にしても、勉強にしても、物事は積み重ねが大切です。

継続は力なりという言葉もあるとおり、続けていたからこそ、結果が得られていくものが大半です。

「始めるのは簡単、誰にでもできる。でも続けることは難しい。」という言葉もあるように、続けるということが非常に難しいのです。

自我の本能が大切

人間は動物ですので、本能があります。

そして本能にもいろいろあります。

生きたい、知りたい、周りと仲良くなりたいという脳の基本的な本能、自分を守るための自己保存の本能、現状維持を好む統一・一貫性の本能、自分で考えたことを実現しようとする自我の本能があります。

上司が部下に、「あの仕事はもう終わってるのか?」「さぼってるんじゃないだろうな!」などという言葉をかけていたら、ペナルティを受けないようにということだけを考えるようになり、自我の本能などは育っていきません。

そもそも、人間は、自分で考えたことを成し遂げようとする自我の本能という立派なものを持っているのです。

それはやる気にもつながります。そしてやる気が出れば、長続きもし、継続につながり、それが結果となって表れてきます。

指図よりも自我の本能

いろいろ指図ばかりしていると、それは自分で考えたことではないため、自我の本能は育たず、やらされている感があり、あまり自我の本能は育ちません。

大切なのは、自分で考え、最後は自分でやるということで、今はできなくても最後は自分でやってみることが重要なのです。

人は、上司や他人から命令されて行動することに関しては、あまり喜びを感じません。

継続しても明日もまたやろうと思うためには、喜びを感受入ることが大切で、そのためには自分で考えてするということが大切になってきます。

もちろん組織で働くのであれば、上司からの命令によって働くことになるのですが、言われたことをそのままやるのではなく、自分なりの工夫を加えてみることがやる気や継続につながっていき、成長できるのです。

また、脳はこれでと同じことをしようとするクセがありますが、これだけだと新たな仕事が入ってきたとき、壁を乗り越えられなくなってしまう可能性があります。

少しずつでもいいので、やり方を工夫していき、その可能性を広げていくことも大切です。

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