名刺と言えば、「名前」や「会社名」、「部署名」、「連絡先」などがただ活字で列挙されたシンプルな白い紙というイメージがあります。
実際、多くの名刺はこのスタイルで、裏面は白紙か、表面の英語バージョンとなっているものがほとんどです。
いろいろな名刺
いろいろ名刺をいただいても、やはりそのほとんどが、「名前」や「会社名」、「部署名」、「連絡先」などがただ活字で列挙されたシンプルな白い紙です。
昔は裏面は真っ白、最近少し変わったことがあるとしたら、ビジネスのグローバル化に伴い、裏面に英語バージョンが印刷されていることぐらいでしょうか。
しかし、いろいろと名刺をもらっていると、中にはユニークなものがあります。
少し材質が変わったものでできた名刺、形や大きさが少し変わった名刺、派手な色の名刺などです。
目立つという意味では、これでもいいのかもしれませんが、もっとスマートな工夫の仕方もあります。
名刺は自己紹介のツール
名刺は、いわば自己紹介のツールです。
ビジネスライクな付き合いでよければ、最低限「名前」や「会社名」、「部署名」、「連絡先」などが記載されていれば用は足りるので、余計な情報はいれずにシンプルにというのが基本になっています。
ビジネスシーンを考えると、一度に多くの人と名刺交換をする場合があります。
こんなとき、一度に名刺の名前と顔を一致させることは難しいものです。
よほどイケメンや美女、顔が濃い人であれば覚えるかもしれませんが、一度に何人もの名刺を渡され、ちょこっと数分会って別れてしまったら、後で名刺をみてもわからなくなってしまいます。
名刺でよく行われている一つの工夫が、名刺に写真や似顔絵を入れるというものです。
さすがに写真には抵抗があるという場合でも、似顔絵が載っている名刺はちらほら見られます。
似顔絵があると、後で名刺を見直したとき、名刺から顔を連想しやすくなり、後になって名前と顔が一致しなくなったということを防止する効果があります。
名刺で印象づけをする
名刺を渡した時、変わった名前や、めずらしい読み方をする名前、アニメのキャラやアイドル・俳優などと同性同名であれば、それで話題となり、名前を憶えてもらいやすくなります。
「変わったお名前ですね」とか「あの俳優さんと同性同名なんですね」などというようにそれで話が盛り上がったりするケースもあるでしょう。
しかし、普通の名前であれば、そういったことはありません。
そこで、『名刺は自己紹介のツール』ということを思い出してみます。
そう、自分というキャラクターの特長を名刺に書いてしまえばいいのです。
口下手でも名刺をきっかけに話題づくり
名刺になにか一言、自分というキャラクターの特長を書くと良いのです。
コツは、相手の趣味をリサーチし、相手が食いつきそうなネタを仕込み、かつ自分を少し落とした内容にするということです。
例えば、これから会う人がゴルフ好きだったとすれば、名刺の裏や空いたスペースにこんな風に書けばいいのです。
「趣味はゴルフ。先日18ホールで50パットしてしまいました。。。」
もちろんウソはいずれバレますのでいけませんし、顔文字などは避けたほうが無難でしょう。
ただ単に、「趣味ゴルフ」と書いたのではインパクトが弱いので、相手に趣味の世界で少し優越感を持たせるような内容が良いでしょう。
そんな趣味なんかないし、そんなこと書いたらウソになっちまうよ!
という人もいると思います。
そんな人は、こんな方法もあります。
「わが社の秘密兵器と呼ばれています。秘密のままで終わる可能性もあります。」
これだと、なんてユニークな人なんだろうという印象が残りますし、一発で顔と名前を憶えてもらえ、可愛がってもらえたりします。
もちろん、その後、きちんと誠実に対応していくことこそ大切ですが、このように名刺でひと工夫することで、人によってはそれにひっかかり、話が進むかもしれません。
中には、こういうことが嫌いな人もいるので、相手をリサーチして作戦を練ることも大事かもしれません。