セーラー服を見ると、萌え萌えという男性もいるかと思いますが、セーラー服というと、女子中学生・女子高校生のものというイメージがあります。
しかし最近では、セーラー服がかわいいということで、女性のファッションとして、セーラーファッションというものも流行っています。
セーラー服はいつから
今では、女子中学生・女子高校生の制服という感じのセーラー服ですが、現在のようなセーラー服が着用されるようになったのは1920年ごろからです。
セーラー服は、19世紀後半から20世紀前半にかけて世界中の幼稚園から高校までの学校で制服として取り入れられ、日本でも採用されるようになっていきました。
1985年には、AKBグループでも有名な秋元康氏が作曲したおニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』という曲がヒットしています。
この曲のタイトルからして時代を感じてしまいます。
たぶん、今だったら『セーラー服を脱がさないで』という曲名だけでも、結構コンプライアンスに抵触する可能性すらでてくるでしょう。
歌詞の中にも、「セーラー服を脱がさないで 嫌よダメよこんなところじゃ」とか「友達より早くエッチをしたいけど」などと出てくる。
セーラー服というのだからまだ未成年の女子中学生か女子高校生の歌う歌詞と考えれば、今の日本では『セクハラ曲だ』などと言われてしまうかもしれません。
今の日本を見ていると、なんでもかんでもガッチガチに考えてしまい、ちょっとしたことでもパワハラ・セクハラと大騒ぎするところがあります。
ジョークの1つもいえないような許容性のない社会というのはいかがなものなのでしょうか。
セーラー服の由来
セーラー服は、もちろん「セーラー」ですから、水兵さんの服ということになります。
発祥はイギリスの海軍です。
セーラー服の襟が後ろに長くなっているのは、海上で風などによって周囲の音が聞きづらくなってしまうのを長い襟を立てることで集音効果を高め聞こえるようにしていたのです。
前の部分がV字型になっているのは、「セーラー服を脱がさないで」ではありませんが、服を簡単に脱げるようにしているためで、これは海に落ちたときのためにそうしていたのです。
それではなぜ、水兵の服が学生の制服になったのかというと、セーラー服を海軍の幼年学校の制服でも採用したところ、子供に着せたセーラー服が可愛いと評判になり、だんだんと子供にセーラー服を着せるということが広まっていったのです。
最近流行のセーラーファッション
セーラー服姿が可愛いというのは現在も変わっておらず、もちろんセーラー服そのものではありませんが、セーラー服によく似たデザインの洋服がセーラーファッションとして人気をあげています。
ちなみに、世のおじさんたちがセーラー服をみると萌えるというのは、「セーラー服 = 女子中学生・女子高校生 = 生殖に適した若い女性」という連想からきているのかもしれません。