紫外線対策というと、夏の浜辺という印象もありますが、冬のゲレンデもそれに匹敵するぐらい紫外線に注意が必要です。
冬のゲレンデってどのぐらい紫外線があるのか
『雪焼け』は、雪に反射した日光、つまり紫外線によって肌が焼けることを言いますが、冬のゲレンデは特に紫外線に要注意です。
冬は紫外線の反射率が高く、特に真っ白なゲレンデともなると、その反射率は約90%とも言われています。
少し季節はずれになって、コンディションが悪くなった状態の雪であっても、反射率は40%もあると言われています。
どれだけ雪の紫外線反射率が高いかというと、芝生の紫外線反射率が1~2%、アスファルトが10~20%ということと比べても明らかです。
真っ白なゲレンデの雪は直射日光の2倍もの太陽光を放っているのです。
しかも、雪質の良いゲレンデ、コンディションを求めて標高の高いコースへ行けば行くほど、太陽光や反射率は高くなり、浴びる紫外線の量も多くなってきます。
標高が1000m高くなると、紫外線の量は約10%増えるとも言われています。
雪焼けと日焼けの違い
雪焼けも日焼けの一種です。
特に、太陽からの紫外線A波とB波によって起こるものです。
しかし、冬の雪焼けの場合はゲレンデには真っ白な雪が降り積もっていて、それに太陽光が反射して、紫外線の影響を受けます。
地上に降り積もった雪から90%も反射した紫外線、さらには太陽からも紫外線を直接浴びるわけですから、紫外線ということからいうと冬のゲレンデは、夏以上に気をつけなければいけないくらいなのです。
日焼けを起こすのは、紫外線の中でもUVA(A波)とUVB(B波)です。
地表に届く紫外線のうちの9割以上がUVAで、UVBは1割以下になりますが、UVBは肌表面に影響を与え、サンバーンいわゆる赤い日焼けを起こします。
UVAのほうは、肌の奥にまで届いて、シワやシミの原因にもなります。
冬の場合は、日本は北半球にありますので、太陽からの距離が遠くなることから、紫外線の量自体は夏に比べると現象しています。
しかし、紫外線の9割以上を占めるUVAは雪を透過しやすく、UVBが夏場に比べて冬場は大きく減少するのに対して、UVAは冬場でも夏場の半分ぐらいあります。
大切なゲレンデでの雪焼け対策
冬のゲレンデでは雪の反射により紫外線量がかなり多くなるので、しっかりとした紫外線対策が必須になってきます。
なるべく肌の露出は最低限にして、しっかりUVカット効果がある日焼け止めを塗るようにします。
目もサングラスなどでしっかりとガードすることが重要です。
ゲレンデでは、雪の反射で下から強い紫外線を浴びてしまうために角膜炎の一種である雪目になりやすくなり、雪目になると、数時間後から翌日にかけて激しい眼痛や目がゴロゴロする、まぶしくて目が開けられないといった症状や、涙が出てとまらなくなったりします。
こういう時は、角膜炎になっているので、よく見ると結膜部分が充血して赤くなっています。