みずむしやたむしとはどういったものなのかを知ることは、予防や治療の第一歩となります。
みずむしとは
みずむしは、指の間がかゆくなったり、じくじくしたりする、真菌による感染症の一種です。
真菌は、わかりやすく言うとキノコやカビも真菌の一種で、細胞に核を持っているという特徴があり、そこが一般の細菌とは大きく異なる点になっています。
真菌の中でもみずむしの原因となるのは、白癬菌と呼ばれるもので、菌糸を伸ばし枝分かれしながら成長していきます。
みずむしの原因となる白癬菌は、主に指の間などの温かくて湿った場所が大好きで、そうしたところで繁殖しやすく、感染していきます。
白癬菌に感染すると皮膚が軽くうろこ状になり、その部分が発赤やかゆみを伴ったりすることもあります。
みずむしの診断・治療
白癬菌に感染してみずむしになると、うろこ状のかさつきが、足の裏の一部だけに出たり、足裏全体に出ることもあり、ひどいとひび割れたりすることもあります。
また、水疱ができてたり、じくじくして痒くなったりします。
みずむしは、薬局などで市販薬を購入し、それで治療するという人も多くいますが、みずむしのように見えてそうでない場合や、逆にみずむしでないと思っていたものが実はみずむしだったりということもあるので、症状の見極めも大切になってきます。
治療薬の成分としては、外用の抗真菌薬が用いられることが一般的ですが、爪白癬のような場合、外用薬が効きにくい場合もあり、そうした場合は内服治療が行われることもあります。
市販薬を使うメリットとしては、何と言っても病院やクリニックを受診する手間と時間を節約できるという点ですが、症状が長引いていて長期間市販薬を使っていると、診断しにくくなってしまうことがあります。
なぜならば、長時間市販薬を使っていて、その影響で白癬菌の数が減っていると、顕微鏡で調べても発見しにくくなることもあります。
市販薬を使って、すぐに良くなれば良いのですが、少したっても改善しないような場合は、みずむしだと思っていたけど違っている場合もありますし、医療機関を受診することがオススメです。
いんきん・たむし
みずむしの他に、いんきん・たむしという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これは全部原因菌は白癬菌で、できた場所によって違ってきます。
みずむしは、爪を含む手足にできるもので、ぜにたむしは体部白癬、いんきんたむしは股部白癬ということになります。
また、頭皮に白癬菌が感染した場合は、頭部白癬又はシラクモと呼ばれたりします。
たむしは、円形または楕円形あるいは環状の発疹ができ、縁がピンク色でうろこ状、輪の中は治っていて正常に見えますが、痒みがありその形が輪形であることから、『輪癬』とも呼ばれることもあります。
その特徴は、円形~楕円形環状の発疹、縁がピンク色でうろこ状、中心部は正常にみえ、かゆみを伴っています。
いんきんたんむしは、性器周辺の皮膚のひだから発症して、もも上部の内側にまで広がる場合があり、股やお尻、太ももなどにでき、非常にかゆく痛むこともあり、それ以外の場所にできたものがぜにたむしになります。