1日のうちで椅子に座っている時間、つまり座位時間における日本人の平均は、1日420分になります。
つまり平均的な日本人は1日7時間椅子に座って過ごしていることになります。
1日24時間、そのうち7時間睡眠時間だとすると、起きている時間は、17時間になりますが、そのうちの7時間は椅子に座っているということになります。
座りすぎの日本人
2019年にシドニー大学が、世界20カ国における平日の総座位時間を調査しています。
その結果、日本はサウジアラビアと並んで、座位時間が最も長い7時間という結果になっています。
スウェーデンは約5時間、アメリカや中国は約4時間となっていて、日本の座位時間はかなり長くなっています。
さらにコロナ禍となりテレワークが増えていています。
座位の時間が増えることにより、肩こりや腰痛の悩みを訴える人も増えてきています。
脚を組んで座るのはNG
テレワークで自宅という気軽さから、ついついリラックスして脚を組みながら座っている人もいるかもしれませんが、脚を組んでいると、骨盤の歪みや骨盤の左右の位置がずれがり、股関節のトラブルの原因になったりもします。
脚を組んで座るクセがある人は、早くその悪い癖を直すようにするべきです。
脚を揃えて座るのも、膝を閉じた内股姿勢になり、骨盤を後傾させてしまいます。
そして、膝の半月板にも負担がかかってしまいます。
椅子に深く腰掛けるのも良くない
椅子に深く腰掛けるのは、正しい姿勢に思われがちですが、これが落し穴なのです。
椅子に深く座ると、骨盤が後傾してきます。
そうすると、背中が丸くなり、猫背になりやすくなり、腰周りの筋肉や靭帯に負担がかかり、腰を痛めやすくなります。
さらに骨盤が後傾することで、頭が前に出てきて、首まわりの筋肉にも負担がかかり、肩こりにもつながります。
肩こりや腰痛にならない座り方
脚を組んで座るのは、腰に悪そうだと想像ついても、椅子に腰かけることも、腰痛や肩こりの原因になってしまいます。
それでは、肩こりや腰痛になりにくい座り方は、どうすれば良いのでしょうか。
これは骨盤が前傾や後傾しないで、骨盤が立つ座り方になります。
どうすれば骨盤が立つようになるのかというと、坐骨ではなく、坐骨枝という平な部分で座ると、骨盤は立ちます。
そのために、股関節は後ろに引き込み、坐骨枝をゆっくりと座面に置くと良いでしょう。
座面の端っこにお尻をつけるような形になります。
座り方もそうですが、日本人は座位時間が多いことからも、もっと座っている時間を短くし、立ったり歩いたりする時間を増やすことも大切です。