ゴルフというと、シニアにも人気で、歳を重ねてもできるスポーツと言うイメージがあります。
サッカーや野球などの球技と違い、緑に囲まれたコースをゆっくりとしゃべりながら歩くというイメージから、シニア層にも人気になっています。
油断できないゴルフ
実は、1984年からの13年間で、全国でゴルフ場で突然死した人は373人います。1年で30人ということになります。
そして、40~60代の男性がそのうちの80%以上を占めているのです。
ゴルフ場では、中高年の男性の心筋梗塞や心不全が多いとされています。
ゴルフというと、ゆったりと緑の中を歩き、ときたま棒切れを振り回すだけの簡単なスポーツと言うイメージなのですが、40~60代のスポーツ中の突然死の原因では、ランニングや水泳よりもゴルフで突然死する人のほうが多いのです。
60歳以上になると、ゴルフ中の突然死は、ランニング中の突然死の約7.9倍の危険率があるという報告もあります。
もちろん、これにはこのシニア世代でのゴルフ競技人口が他のスポーツに比べて多いということが大きな原因ですが、いずれにしろ注意しなければなりません。
体調管理をしっかりと
忙しい仕事の合間の休日にゴルフをするという人も多いと思います。
疲れがたまっていたり、睡眠不足だったりと、体調が万全ではない状況でプレーすることもあることから、ラウンド中に倒れてしまったりします。
ゴルフのプレーは、はたから見ているとそれほど体を動かしていないように見えますが、興奮したり走ったりと、脳や心臓の血管にとって大きな負担をかけ、発作を起こすケースがあるのです。
ゴルフのプレー中に倒れないために
ゴルフのプレー中に斃れないようにするためには、まずは体調・コンディションを万全にしておかなければなりません。
定期的に健康診断を受けて、健康を維持するよう努めることはもちろん、ゴルフをする前には時間的に余裕をみて、十分なウォーミングアップを行うようにします。
もちろん、体調が悪いなと感じる場合はプレーは控えるようにします。
そして、ゴルフをする前夜は十分な睡眠をとるようにし、ラウンド中の飲酒も控えます。
水分は十分に取り、体に異常を感じたら無理をせずにプレーを中止し、最寄りの医療機関を受診するようにします。
パットしないゴルフをすることも
米国の第34代大統領のアイゼンハワーは、無類のゴルフ好きで知られていましたが、重い心臓病の持病も持っていました、
しかし、どうしてもゴルフがしたいアイゼンハワー大統領は主治医と相談し、アイゼンハワー・ルールと呼ばれるルールでゴルフをプレーしていました。
それは、パットをしないゴルフです。
ゴルフでもパットをする時は、入るかどうかで神経を集中させ、血管に大きなストレスをかけてしまうものですが、グリーンに載ったら、自動的に2パットとするルールでゴルフを楽しんでいたと言われています。