新型コロナウイルスの感染と電話相談の目安の考え方 | 健康トピックス

日本は、風邪をひいても通勤して仕事をする人が多いが、世界的にみても異常だというようなことをテレビでやっていました。

欧米では、風邪をひいたら休むし、むしろ企業側のほうから「それなら休め!」と言ったりするそうです。

本当かどうかはわかりませんが、インフルエンザであれば急な高熱とだるさで仕事どころではないということで休むでしょうが、風邪くらいで休んでいられるかというような日本人の気質はなかなか治らないのかもしれません。

そう考えると、世界最高水準の医療があり、衛生的な国民とはいえ、人口密度は高いし日本は世界でもっとも感染症が拡散しやすい国なのかもしれません。

だからこそ、個人個人、そして企業の経営者たちが、まだ実態がわかっていない部分が多い感染症なので、より注意することに越したことはないと意識をもつことも大切なのでしょう。

『発熱など風邪症状が出た場合は、学校や会社を休み、外出を控える』というのは、自分のためにも、周りの人のためにも大切なことです。

特に企業側の経営者は、「風邪くらいでアイツ休みやがって」なんて考えるのはもってのほかであり、このあたりを徹底すべきです。

感染と発症は違う

新型コロナウイルスについて、感染しても無症状な、いわゆる不顕性感染の人が多くいます。
一方、多くのウイルスに被爆したり、免疫力が弱っているなどして、一定の潜伏期を経た後に、発症ラインを越えて発症してしまう人もいます。

新型コロナウイルスは、多くの人は、無症状のまま不顕性感染として終わります。

発症しないまでも、免疫力が弱っていたりすると、無症状でありながら、持続感染として長時間、体内にウイルスをもっているという場合も考えられます。

無症状であっても感染している可能性を考えると、自分が発症しないためにも、長時間体内にウイルスをもって周りに感染させてしないためにも、普段からしっかりと栄養と睡眠をとり、免疫力を高めておくことが大切になってきます。

新型コロナの対策は

風邪の症状程度で終わる軽症のもの、肺炎になるもの、さらには重症となりICUや人工呼吸器による治療が必要になってくるものもあります。

重篤なものになると、肺炎によって低酸素状態になり、それにより臓器不全を起こしてしまったり、サイトカインストームといって、サイトカインが異常に放出されて悪化してしまうものもあります。

国内感染が認められているのであれば、こういった重篤な状態になる人をいかになくすかが重要という段階になっています。

新型コロナウイルスに感染し、発症してしまうと、軽症のうちは発熱やだるさ、乾いた咳といった風邪のような症状が出て、長く続きます。

新型コロナウイルスは、くしゃみや鼻水、のどの痛みといった上気道の症状が少ないと言われています。

軽症の段階より少し症状が進むと、CT検査などで肺炎であることがわかります。

重症になってくると、肺炎による息苦しさや強いだるさが見られます。

必要に応じて、対症療法がおこなわれます。しっかりと休息し、栄養を摂り、免疫力がアップしていくことが大切です。

さらに進むと、肺炎により低酸素状態になり、肺や心臓、腎臓の機能不全などが起こってきますので、ICUによる治療や人工呼吸器による治療が行われます。

新型コロナの電話相談の目安の考え方

新型コロナウイルス感染に対する電話相談の目安が厚生労働省から示されました。

電話相談先は、
『帰国者・接触者相談センター』24時間対応
 (全国536カ所)

1)37.5℃以上の発熱、咳など風邪症状がある
   ① 一般の人(子供も含む)は、4日以上続く場合に電話相談
   ② 重症化リスクの高い人(高齢者・持病のある人)及び妊婦は、2日程度続く場合に電話相談
2)強いだるさ、息苦しさがある
  *全員、すぐに電話相談

1)-①
新型コロナウイルスに感染し、発症してしまうと、軽症のうちは発熱やだるさ、乾いた咳といった風邪のような症状が出て、長く続きます。
風邪であれば薬を飲んで2~3日で熱はひいてきますし、インフルエンザであっても3日程度で熱が下がってくることが多いので、37.5℃以上の発熱が4日以上続く場合は、帰国者・接触者相談センターに電話相談するなどして対応することになっています。
発熱やだるさが1週間以上続き、その後、症状が悪化してきたという症例も多くあり、4日以上も発熱やだるさが続いていた場合は、一時的に症状が改善しても新型コロナも頭に入れておくべきでしょう。

1)-②
重症化リスクの高い人は、免疫力が低下しています。免疫力が低下しているということは、感染したときの発症ラインが下がっています。
一般の人であれば発症しないレベルであっても発症してしまう可能性があり、また同時に重症化するレベルも下がっているので、一般の人よりも早く発症し重症化していく可能性があります。
従って、一般の人が4日以上であるのに対し、2日程度で判断していきます。

2)
一般の人なら4日以上、重症化リスクの高い人は2日程度、絶対にそれまでは電話相談してはいけないと勘違いしている人もいるようですが違います。
症状の出方は、ウイルスの被爆状況や免疫力によって違います。強いだるさや息苦しさがある場合は、すでに重症化してきています。
すぐに電話相談するようにしてください。

インフルエンザの場合は

インフルエンザの場合は、発症して12時間後から48時間後の間に抗インフルエンザ薬を服用すると効果的です。

4日も待っていたら治療の機会を逸してしまうじゃないかという意見もあります。

インフルエンザの場合は、急激に38~39℃の高熱が出て、節々が痛いなどといった特徴があり、こういったインフルエンザ特有の症状があれば、医療機関を受診し、検査キットで確認してもらい、インフルエンザならば薬を処方してもらうのが良いでしょう。

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