糖質制限と慢性炎症 | 健康トピックス

現代社会はストレスも多く、仕事も忙しかったりして食生活も乱れ気味です。

テレビのCMではないですが、美味しいものは糖と脂でできていると言われるとおり、外食などしても、どうしても糖質過多になりやすい傾向にあります。

糖質過剰になりやすい現代社会

朝はトースト、昼はパスタ、おやつにケーキやチョコレートにアイスクリーム、夜はチャーハン、夜食にシメのラーメンといったような生活をしていると、炭水化物中心の食生活になり、栄養バランスが悪くなり、摂取カロリーも高くなり糖質過多になりやすくなります。

摂りすぎた糖質は、体内で消化されるとブドウ糖になり、血糖値が上がってきます。

ブドウ糖は脳のエネルギー源の一つなので、極端に糖質を制限するのは、脳の働きが低下したり、体が疲れやすくなったりしますので注意が必要です。

ちなみに、脳のエネルギー源というと、ブドウ糖と言われてきましたが、ブドウ糖でなくても蛋白質と良質な脂質により作られるケトン体も脳のエネルギー源になります。

糖質過剰で起こること

糖質を過剰に摂取すると、血糖値が上がるわけですが、これに対してインシュリンが分泌されて、血糖値が下がるようになっています。

しかし、過剰の糖質を摂取すると、それが処理しきれず、蛋白質と結びついて老化や炎症の原因となる終末糖化産物(AGEs)を作り出してしまい、これが細胞内の酸化ストレスの産生を亢進させて、血管を傷つけ、全身の老化が進行し、いろいろな体調不良の原因につながっていきます。

AGEsにより血管が傷つくと、動脈硬化を起こしやすくなり、糖尿病や高血圧などの病気の原因につながりやすくなります。

糖質制限について

糖質制限というと、極端にすべての炭水化物を食生活から排除するというようなことをする人がいます。

炭水化物を食べないとなると、ケーキやチョコレートやアイスクリームといったお菓子はもちろんのこと、トースト、お米、麺類も食べれないとなるので、つらくてすぐに挫折してしまったりします。

さらにもっと厳密に言えば、いも類や根菜類、果物、豆類にも炭水化物が入っているので、これらもダメとなると、食べるものがなくなってしまい、逆にビタミンや食物繊維不足にもつながりかねません。

糖質制限といっても、あまり一生懸命にやらず、できるだけ精白していない自然の状態の玄米や全粒粉のパン、黒糖などを使い、バランスよく多くの食材を摂取するようにし、カロリーの摂りすぎには注意し、腹八分目を心がければ良いと思います。

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