英文の形容詞・副詞の語順 | 賢脳トピックス

日本語で考えると、『古くて大きな時計』も『大きな古い時計』も似たようなもので、「古い」が先か「大きい」が先かなんて意識はあまりしない人が多いでしょう。

しかし、英語の場合は、形容詞や副詞が複数ある場合は、その語順が決まっているのです。

もちろん、強調したい場合は、その強調したいほうを前に持ってくるケースもあるなど例外はありますが、原則としてのルールがあります。

複数ある形容詞や副詞の順番は知っていたほうがいい?

受験やTOEICで、この形容詞や副詞の順番を問うという問題は、まず出ないといっていいでしょう。

受験やTOEICのために英語を仕方なく勉強しているという人は、複数でてきてる形容詞や副詞について、どちらが先になるかという問題はまず出ないので、その点は安心して良いでしょう。

なぜならば、形容詞や副詞の順が原則と違っていたとしても、そのときの状況などで本来後に置かれるべき形容詞や副詞が前に出てくることもあるからです。

つまり順番が原則と違っていたからといって、その英文自体が間違いということでもなく、また意味は通じます。
ですので、あえて問題にする必要がないのです。

しかし、ビジネスなどで英語を書くとき、この形容詞や副詞の語順の原則ルールに従って英文が書かれていると、「ああ、この人はきちんと英語を使いこなせているんだな」ということで相手に好印象を与えることにつながるかもしれません。

まあ、効果としてはその程度のものだと思いますが、英文にこだわりたい人、極めたい人は、形容詞や副詞が複数出てきて場合に、その語順の原則ルールを覚えていても損はないと思います。

副詞が複数でてきた時の語順ルール

副詞が複数でてきた場合は、その記載順は次のようになります。
『方法』⇒『場所』⇒『時間』
『長さ』⇒『頻度』⇒『時』

例)
He studied English seriously in the library until late at night.
(彼は、英語を勉強していた。真剣に『方法』、図書館で『場所』、夜遅くまで『時間』)

She plays tennis for two hours twice a week.
(彼女は、テニスをします。2時間『長さ』、週2回ほど『頻度』)

短い副詞・副詞句が先、長い副詞句・副詞節が後

長い副詞句や副詞節がからんでくると、次のようなルールがあります。

『短い副詞・副詞句が先、長い副詞句・副詞節が後』

例)
He arrived at seven, when I was eating supper.
(彼は到着した。7時に、そのとき私は夕食を食べていた。)
短い at seven が先で、長い when I was eating supper が後になります。

形容詞が複数でてきた時の語順ルール

形容詞が複数でてきた場合は、その記載順は次のようになります。
『数詞』⇒『主観的評価』⇒『大小』⇒『新旧』⇒『形』⇒『色』⇒『起源』⇒『材質』⇒『目的』

例)
two beautiful large new square green Japanese plastic kitchen goods
(2つの綺麗で大きくて新しい、四角形をした緑の日本のプラスチック製のキッチングッズ)

pretty little oak kitchen tables (かわいい小さなオーク製のキッチンテーブル)

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