高所恐怖症と高所での足のすくみ | 健康トピックス

高い所が苦手という人もいると思いますが、別に高所恐怖症でなくても、高層ビルの屋上や崖の上に行き、真下を覗き込むと恐怖を感じたりするものです。

高い所は怖いものだが、高所恐怖症とは

家にいて、テレビの映像でみているとなんともないのに、実際にその場に行って下を見てみると、その場所が安全であることがわかっていても、ドキドキしたりするものです。

中には、命綱なしで高層ビルと高層ビルの間にロープを張り、そこを綱渡りしたり、高層ビルをロッククライマーのように登って、世界を騒がせている人もいますが、そういう人は特別で、頭のネジが一本も二本も抜けているのではないかと思ってしまいます。

ごく一部、例外的な人はいるのかもしれませんが、高い所は平気という人でも、やはり高い所に登ると少しは恐怖感を覚えたりします。

そして、普通以上に、落ちてしまうかのような恐怖感に襲われて体が震えてしまうのが、高所恐怖症です。

高所恐怖癖と高所恐怖症

高い所に行く人というとイメージするのがとび職の人たちです。

とび職の人は、もう慣れているので、さすがに高層ビルレベルはともかくとして、4~5階ぐらいの足場が組まれたところではもう慣れているので平気なのではと思いきや、とび職の人の中でも、「自分は高所恐怖症だ」と言い張る人もいるようです。

高所恐怖症だと、高い所にいくと、そこが安全な場所であっても、下に落ちてしまうのではと言う不安が付きまとい、体の震えて止まらなくなってしまうのです。

単に高い所が苦手だという人はかなりいると思いますが、これは高い場所では本能的に危険を感じて怖がるという身を守るための正常な反応で、高所恐怖症ではなく、高所恐怖癖です。

高所恐怖症といっても、人によって程度に差があります。

重度の高所恐怖症になると、1メートル弱の脚立の上に立っただけでも、身がすくみ動けなくなってしまい、下手をするとパニックになったり嘔吐したりします。

高所で足がすくむのはなぜ?

高所恐怖症までいかなくても、高い所にいくと足がすくんだりすることがあります。
これはめまいの一種です。

耳の中の三半規管と前庭は視覚と深く関係があり、これが知覚神経につながっているのですが、この知覚神経に異常が起きたり、過剰刺激が加わったりすると平衡感覚が利かなくなってしまうのです。

これによりめまいが起こるのですが、高層ビルの屋上などで下を覗き込むと足がすくむ感じがするのは、恐怖感により平衡感覚が失われめまいが起きるためなのです。

家にいて、テレビで同じような映像をみても、別に足がすくまないのは、実際にその場にいるわけではないし、自分は安全なリビングにいるということがわかっているので、いくら映像をみても恐怖感がないのでめまいも置きません。

だから足もすくまないのです。

最新情報をチェックしよう!