冷凍ミカンや缶詰ミカンの栄養はどうなっているのか | 健康トピックス

ミカン(温州ミカン)は、中国から日本に伝わった柑橘類の仲間を親として、日本で独自に生まれた果物で、明治時代になると全国的に栽培されるようになりました。

温州ミカンは寒さに弱く、雪が降らない温暖な地域で広く栽培されています。

ミカンの選び方・保存方法・仲間

ミカンは、色が濃くてツヤがあるもの、そしてヘタが小さいものが甘くて美味いと言われています。

ヘタが小さい、つまり軸が細いと余分な水分を吸収しないため、糖度が高まり甘くなるのです。

ミカンは風通しの良い冷暗所で頬zんし、むやみに手で触らないようにして保管します。

よくミカンの仲間としていろいろな果物が店頭に並べられています。

清見オレンジは、温州ミカンとトロ尾田オレンジの雑種で、清見タンゴールとも言われ、果皮は硬いが果汁が多く肉質がやわらかで、オレンジに似た香りがします。

ポンカンは、インドのスンダラ地方原産で、肉質が柔らかく果汁が多く、香りも追いのが特徴で、日本では鹿児島産の吉田ポンカンや、静岡産の太田ポンカンなどがあります。

デコポンは、ポンカンと清見オレンジを交配して作られ、デコポンに似た香りで甘みが強いのが特徴になっています。

ミカンの栄養成分

ミカンの栄養成分といえば、まずはビタミンCで、3~4個で1日推奨量のビタミンCを摂ることができます。

ミカンの黄色い果肉の色は、β‐クリプトキサンチンというカロテノイドの色で、この成分は、パパイヤや卵黄などにも含まれています。

β‐クリプトキサンチンは、抗酸化作用に優れていて、抗酸化物資としてぷりーラジカルによる酸化的損傷から体を守ってくれます。

ミカンの白い筋や薄皮部分には、フラボノイドであるヘスペリジンが多く含まれていますが、このヘスペリジンは毛細血管を強化する成分として知られています

ミカンの袋の部分には、水溶性食物繊維のペクチンが豊富に含まれています。

ミカンの皮はそれを乾燥させたものは陳皮という漢方生薬となっていて、薬膳料理などにも使われたりします。

陳皮の陳とは、古いものという意味があって、中国では古いものほど良品とされていて、3年物以上でないと陳皮と呼ばないといような地域もあるそうです。

陳皮には、気の流れを整え、食欲増進、冷え性改善、肩こり改善などの効果が期待されています。

冷凍ミカンや缶詰の栄養

ミカンは、冷凍ミカンにして売られていたりします。

冷凍ミカンは、専用の機械でミカンの果皮ごと瞬時に冷凍されて作られますので、ミカン本来の栄養成分はほとんど失われずに冷凍された状態になっています。

缶詰の場合は、果皮を剥いでから筋や袋を溶液処理によって取り除いているため、果肉のビタミンCは8割程度残るものの、果皮や筋、袋の周りの栄養成分は取り除かれてしまっています。

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