血圧が高い、血糖値が少し高め、そういった場合は、食事療法や運動療法が行われ、必要に応じてプラスして薬での治療が行われたりします。
また、寝不足によるストレスによりホルモン分泌が乱れることも、体のバランスを崩す原因になるので、こうした生活習慣の見直しも大切です。
自宅でタダでできるツボ刺激
食事療法や運動療法にプラスして、自宅でタダでできる方法として、ツボ押し指圧があります。
ツボ刺激の良いところは、何もいらずに自宅でできるということです。特別な道具や器具も必要ありません。
ツボに正確な位置をしっかりとつかみ、あとは指でじっくりと押すだけです。
人間の体には多くのツボがありますが、ツボを刺激することで、体のバランスが整い、血圧や血糖値が正常化していきます。
ツボを押して刺激をすることで、ツボから経絡に刺激が伝わっていきます。
自律神経の異常は気の異常と言われていますので、ツボを刺激することで、自律神経のバランスが整い、血行が良くなり、体全体の気と血の流れが良くなり、体の不調が治っていきます。
血圧を下げる人迎(じんげい)
血圧を下げるツボとして知られているのが、人迎(じんげい)というツボです。
足の陽明胃経と呼ばれる経絡にあるツボです。専門的には、甲状軟骨上縁と同じ高さで、胸鎖乳突筋の前縁にあります。
そんなこと言われても、いったいどこや!ということで、簡単なツボの位置の探し方は、まず喉仏を探します。そして、喉仏の出たところから、指二本分外側のところが「人迎」の位置になります。
人迎のツボに人差し指を当てて、息を吐きながら首の中心に向かって、5秒ほど押します。これを5回ほど左右同様に繰り返します。
人によっては、その場で血圧が20mmHg下がる人もいるようです。
人迎は、高血圧の他に、頭痛、嚥下困難、ぜんそくにも効果的なツボとして知られています。
血糖の上昇を抑える腕骨(わんこつ)と陽谿(ようけい)
血糖を下げるツボとして知られているのが、手にある2つのツボです。
腕骨は、手の小指側の手首に近いところの端にあり、陽谿は、手の親指の付け根のへこんだ部分にあるツボです。
この腕骨と陽谿は、押すことによって糖代謝が促され、血糖値の上昇が抑えられます。
腕骨は5秒押すことを10回、陽谿は、3秒押したら1秒休むといった漢字で、2~3分繰り返し押し続けます。
腕骨は糖尿病や黄疸、手関節痛に、陽谿は、頭痛や耳鳴り、手関節痛などに効果があります。