頭がいい人というのは、非常に難しいことでも子供にもわかるように簡単に説明できる人というようなことが言われたりします。
一方で、会話をしていて、いろいろと専門用語をちりばめ、第三者的な立場からいろいろなことを小難しく語る人もいます。
専門用語を使い難しく語る人
専門用語を使い難しく語る人といえば、なんかドラマでもこんなキャラ、一人ぐらいはいるなというような、そういえば自分の周りでもそういう人いるようねというレベルで見かけるでしょう。
こういった人は、周りからは、理屈っぽいとか、面倒くさいやつと思われていたりするかもしれません。
実は、専門用語を使い、話を難しくして語る人は、一種の防衛機制があると言われています。
防衛機制とは
自分の欲求が満たされずに、それがストレスとなった場合、自分を守るために人間はさまざまな行動をとります。
人間は、不快な感情から身を守ろうとしますが、この心の動きが防衛機制になります。
防衛機制とは心理学者として有名なフロイトが提唱した理論で、理屈っぽいとか面倒くさいと思われている人、つまり専門用語を並べて物事をわざわざ難しく語る人も、知性化を図るということで、防衛機制を行っているのです。
自分の感情に素直に向き合うことで、失敗したり、不満に感じたり、不快に思うことがあり、それを難しく専門用語を並べてごまかすことにより知性化を図ってうやむやにしてしまうのです。
もちろん、人にわかりやすく話すというのはある種能力であり、防衛機制ということではなくても、専門用語を使わないとしゃべれないという場合もあると思いますが、防衛機制ということも考えられるのです。
いろいろ防衛機制のクセ
防衛機制のクセはいろいろあり、何も専門用語を多用してしゃべる知性化だけではありません。
人間は、日常的に、さまざまな行動を通して防衛機制を行っていて、そうすることによってストレスや不安な気持ちを軽くしようとしているのです。
もちろん、そうしたことからも、防衛機制が悪いということではありませんし、ストレスから身を守るのに当然の行動と言えます。
しかし、度が過ぎた行動になると、人間関係にヒビが入ることもあるので要注意です。
欲求や不安な気持ちを無意識に追いやり、逃避する、もとからなかったことにするというのも、一つの防衛機制になります。
自分の欲求とは正反対の態度をとることを反動形成といいますが、こうした行動も防衛機制の一つと言われています。
よくあるのが、都合の悪いことに理由をつけて正当化するというもので、これは合理化と呼ばれる防衛機制の一つになります。
その他にも、やつあたりしたり、他人のマネをしてみたりというのも防衛機制からくる行動になります。