脳活に有効な入浴 | 賢脳トピックス

就寝前に、入浴すると、体は温まり、心身ともにリラックスすることができ、疲れもとれて気分もさっぱりし、心地よい睡眠に入っていけるものです。

1日頑張った自分へのねぎらいの時間は、脳にとってもとてもいいのです。

就寝前、脳活にオススメのお風呂の入り方

寝る前の入浴の一番のポイントは、熱いお風呂は避けることです。

特に42℃以上にもなると、交感神経が刺激されてしまい、脳や体がかえって緊張状態になるだけでなく、脳卒中や心筋梗塞のリスクも高めてしまいます。

熱いお風呂を楽しみたいというのであれば、就寝前ではなく、体調がいい時にするとよいでしょう。

就寝前に入浴する場合は、就寝の1~2時間前、37~40℃くらいのぬるめのお風呂に、20~30分、ゆったりと浸かると良いでしょう。

こうすることで、自律神経も副交感神経優位のお休みモードに入り、ゆったりと入眠できるようになります。

このとき、お好みの入浴剤を使ったり、お気に入りのアロマオイルを少したらし、香りをつけることで、その心地よい香りで脳が癒されます。

入浴の脳への効果は、なんといってもストレス解消

入浴の脳に対する効果としては、やはりストレス解消効果です。

入浴することにより、副交感神経が優位となり、心身がリラックスすることで、ストレス解消になります。

ストレスは、脳を老化させる大きな要因の一つですので、そのストレスを解消する入浴は、脳にとっても、血流を良くするしリラックスできるという点で非常に有意義なのです。

疲れているときは、足湯ですませてもいいかもしれません。
足湯だけでも疲れがとれ、リラックスできます。

サウナは認知症にいい

サウナと言えば、発汗作用によるデトックス効果やダイエット、ストレス解消などのイメージがありますが、認知症の軽減にも良いという報告があります。

サウナといえばフィンランドというイメージもありますが、そのフィンランドのクオピオ地域というところで行われた研究で、週に4~7回サウナに入る人は、週に1回しかサウナに入らない人に比べて、認知症の発症リスクが64%も低くなっていたという研究報告もでています。

この研究では、2135人を対象に調査を行っていて、サウナに入る頻度を週に1回、週に2~3回、週に4~7回の3つのグループに分けて行っています。

週に2~3回だと、週に1回との有意差は見られませんでしたら、週に4~7回になると、認知症やアルツハイマー病になる可能性を3分の2も減少させたということになります。

サウナに入ることで、なぜ認知症予防につながったかは、交絡因子の精査ももちろんですが、しっかりとした理由、メカニズムまではわかっていません。

しかし、サウナに入ることで血流が良くなり、それが血管系疾患の予防につながり、心血管機能の改善や酸化ストレス軽減などによって、効果が出たのではないかという推測ができます。

参考文献:Sauna bathing is inversely associated with dementia and Alzheimer’s disease in middle-aged Finnish men. Age and Ageing 2017; 46: 245?249

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