やっぱり女性にはかなわない、男性がボケやすい理由とその対策 | 賢脳トピックス

よく口げんかをしたら男性は女性にかなわないと言われています。
言葉をあやつる能力ということに関して言えば、女性に軍配があがるのかもしれません。

どころでそれとは別に、男性は女性に比べてボケやすいと言われています。
これは本当なのでしょうか? そして理由はどうしてなのでしょうか?

女性に比べて3倍も早くボケてしまう男性

歳をとると物忘れが激しくなってきたりします。
簡単な物忘れ程度であれば、日常生活に問題はありませんが、例えば、約束していた重要な案件を忘れてしまい、それを指摘されても約束した細かい内容どころか、約束したこと自体を思い出せないというようになると、認知症ということになってしまいます。

人間は生まれたときには約1100億個の脳細胞を持っていますが、これが40歳を過ぎてくると脳細胞の減少スピードがあがってきます。
すると思考力が落ちたり、物事を忘れっぽくなってしまいます。
このスピードには実は男女差があり、脳細胞の減少スピードは女性のほうがゆっくり進むと言われています。
つまり、男性のほうが早くボケやすいということになるのです。

認知症の発症って、女性の方が多いんじゃないの?

男性がボケやすいと聞いて、あれ?と思った人もいるのではないでしょうか。
確かに、認知症の発症という点では女性のほうが多くなっています。
アルツハイマー型のボケの男女比は、男:女=1:1.7~1.8程度とされていて、女性であることがアルツハイマー型認知症のリスクの1つであるということは言われています。
しかし、その理由ははっきりわかっていないのが現状で、女性の平均寿命が男性よりも長い、閉経により急激な女性ホルモン低下があるといったことが言われています。

男性が多い軽度認知障害

しかし、軽度認知障害においては、女性よりも男性のほうが多く診られると言われています。
つまり、記憶力や思考力、学習能力の機能低下が著しい軽度認知障害は男性に多いのです。
これは、女性の場合は女性ホルモンが動脈硬化を予防する働きがあり、その結果、認知症の発症を遅らせているのではないかということが言われています。
また男性の場合は、定年で生活形態の激変が脳細胞の減少速度を速めているのではないかということも言われています。

軽度認知障害はイヤだけど、どうしたらいいの?

米国の研究では、読書・ダンス・ボードゲーム・楽器演奏などをよくする人は、あまりしない人と比べて最大76%、認知症の発症リスクが低いという結果がでています。一方、ウオーキング・水泳などでは、あまり差がみられていません。

国立長寿医療研究センターは、「計算しながらの踏み台昇降」といった2つの課題を同時に行う作業が、記憶を司っている脳の海馬の容量が減るのを防ぎ、記憶力が向上するのに有効であり、軽度認知障害の人に有効な方法であるとしています。

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