誰でもド忘れを経験したことがあると思います。
「ええとあの俳優さん、ここまで出かかっているんだけど」ということがあると思います。
最初の一文字を教えてもらうと、すぐに思い出せたりします。
ヒントもなにもないと、すんなり出てこないんだけど、自分が知っているということはわかっていて、また過去は言えていたということもわかっています。
つまり覚えて記憶していたということはわかっているのがド忘れです。
ド忘れの特徴
ド忘れしていても、あるときフッと思いだしたりすることがあります。
もし、本当に忘れてしまっていたのなら、思いだしようがないのです。
記憶のどこかに残っていたからこそ、後になって思いだすことができるのですが、それが『ド忘れ』です。
たとえば、膨大な書類の中に隠れてしまって、すぐには思いだせないことがあったとしても、心のどこかで検索し続けていて、あるときやっとそれを見つけ出して、意識に送ってきてフッと思いだしたりするのです。
名前をすぐに思いだせなかった俳優さんにしても、「あの俳優さん、なんていったんだっけ」というのが心のどこかにあって、それがなにかのきっかけでポーンとつながって思いだすのです。
リピートで覚えられるのも覚えているから
ものを覚えるときリピート(反復)して覚えていくと思います。
たとえば、ある単語を覚えるとして、単語カードに目を通します。
しばらくすると、 英単語を見ても意味を言えなくなっていたりします。
その場合、裏の日本語訳をみて、ああそうだったとなり、それを繰り返すうちに覚えていくと思います。
しかし、繰り返して覚えることができるのも、1回学習したことがなんらかの形で、情報として頭の中に残っているからこそなのです。
もし、1回学習したことが、きれいさっぱり頭の中から消え去っているのであれば、2回目も1回目とまったく同じになり、いつまでたっても記憶することはできなくなってしまいます。
記憶力が悪いと思っている人でも、繰り返すことで覚えることができるのは、1回の学習だけでもある程度きちんと記憶できているからなのです。
ド忘れと数
買い物を頼まれて、帰ってみると1個頼まれたものが抜けていたりすることがあります。
こういったド忘れはあるのですが、こうしたド忘れを防ぐためには、数を意識することが大切です。
たとえば、「メロン、モモ、ブロッコリー、ニンジン、さつまいも、イカ、鉛筆、消しゴム」を買い物で頼まれた時、まあメモするのが一番確実ですが、メモとれなかった場合、覚えることになります。
この場合、そのまま覚えようとすると、1個や2個抜けてしまったりするものです。
もちろん、記憶術を使い、メロンからモモがでてきて、そこにブロッコリーが突き刺さり・・・などと覚えていってもいいのですが、まずは『全部で8つ』ということを頭に入れれば、抜けを防ぐことができます。
また、全部で8つだけでなく、果物2、野菜3、魚介類1、文房具2と頭に入れておけば、さらに抜けを防止することになります。