やらなくてはいけない仕事や勉強があっても、どうしてもやる気が起こらないということもあります。
相田みつをではないですが、「人間だもの」とういことですが、デスクについてはみたものの、キーボードに触る気がしなかったり、ペンを持つ気も起らないということはあります。
でも、これも脳のしくみを考えると、不思議ではないことなのです。
脳はかなりのエネルギーを必要とする器官
脳というと、体の司令塔、イメージとしては高度な洗練されたコンピューターというイメージになりますが、実は、脳はその重量の割には燃費が悪い器官で、脳をしっかりと働かせるためには、多くの酸素や栄養が必要になってきます。
脳を使って、何か新しいことをしようとすると、とにかく多くのエネルギーが必要となってきます。
従って、脳としては、余計なエネルギーがかからないように、なるべく今していることを変えたくないというクセがあります。
今していることをできるだけ継続しようとし、新しいことをしようとする際には何らかのブレーキがかかるしくみになっているのです。
例えば、仕事や勉強をしているとき、何か用事ができて中断しなければならなくなったとき、非常に面倒くさいなと感じたとこはないでしょうか。
それは、脳が新しいことをしようとする際には何らかのブレーキがかかっているからなのです。
やる気が起きなくても、とりあえず始めてみることが良い理由
脳は、新しいことをしようとする際には、非常にハードルが高くなりますが、一度始めてしまうと、始めたことが「今していること」になるので、今度は逆に「今していることを続けよう」とする力が働くのです。
つまり、一度初めてしまえば、意外と苦もなく、その後は続けられたりするのです。
なぜやる気が起こらないのか
そもそも、なぜやる気が起きてこないのかということですが、それは始める前は、その仕事や勉強の魅力がイメージできていないことが大きな原因の一つになっています。
そのために、面倒くさいなとか、大変だなといったハードルをあげることばかりが頭に浮かんできてしまうのです。
そのためには、まず、指を動かしたり、ものごとを見たりといった末梢を動かすことで、末梢を無理にでも動かすことにより、そこから今から始めようとすることの楽しさを脳に伝えていく必要があるのです。
一言でいうと、脳の構造上、やる気はやり始めてから出るようになっているのです。
もっと身近な日常生活で考えると、例えば、夜の歯磨きは面倒くさいなと思うかもしれませんが、寝巻に着替えたら、歯磨きをしないと気持ちが悪いというように、「〇〇をしたときは、××をしないと気持ちがわるい」というようにクセづけをするというのは、結構効果があるので試してみると良いでしょう。