認知症予防に、毎日、本や新聞の音読 | 賢脳トピックス

小学生だったころ、よく教科書を音読させられたという人も多いと思いますが、音読は非常に理にかなった効率的な学習法になります。

また、お坊さんは長い長いお経を何度も何度も音読したりすることで、暗記してしまいます。

この音読というのは、脳活においても非常に効率的な方法なのです。

一度の多くの脳領域を使う音読

普段、私たちが本を読んだり、新聞を読んだりするときは、目で活字を追って、黙って黙読すると思います。

もちろん、限られた時間で、多くの情報をインプットしないといけなかったり、仕事で多くの書類をさばかなければいけない時、音読をしていると、黙読するよりも時間がかかってしまい、効率的ではありません。

しかし、脳活という観点で考えてみると、音読は非常に有用なのです。

黙読を考えてみると、目で活字を追って、その情報を理解してインプットしています。

つまり、黙読では、視覚に関係した脳部位に加え、文字の意味や文法などから内容を理解しようとする前頭前野が刺激されます。

しかし、音読の場合は、それだけでなく、実際に声を出して読み、またその声を聴いているわけですので、発音するために活性化される部位聴くために必要となってくる脳部位も活性化されます。

脳は、一度にたくさんの領域を使えば使うほど、脳内の血流は増えて活性化するのです。

受験勉強で単語帳をもって読みながら歩き回るのは効果があった

英単語を覚えるとき、単語帳を片手に発音しながら、contribute 貢献する・・・などとぶつぶついいながら、部屋の中を歩き回って覚えたという人もいます。

実はこれ、非常に理にかなった効率的なやり方なのです。

音読という時点で、視覚、理解、発声、聴覚と4つの脳部位を使って活性化させながら覚えているわけですが、さらに立って音読することによって、全身の刺激にもつながります。

音読で脳内に何が起こっているのか

音読をすることによって、脳内ではセロトニンが分泌されてきます。
このセロトニンはストレス軽減ホルモンとも呼ばれていて、分泌が盛んになると前頭前野の働きが活発になることで、アイデアがひらめきやすくなったり、考えをまとめる能力がアップします。

さらにストレス軽減ホルモンとして感情をコントロールしやすくなることから、イライラしにくくなるともされています。

新聞の音読で認知症予防

新聞は、毎日配達されるので、毎日、違った記事を音読することになります。

新聞を音読することで、世の中の動きにも関心を持ちやすくなり、また新しい用語などもインプットされ、好奇心も刺激されるので、脳の老化防止には、新聞の音読はうってつけなのです。

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