例文を覚えてるのに、全然使えるようにならないのはなぜ? | 賢脳トピックス

英語の実力アップに、例文を一生懸命覚えているのに、なかなか使えるようにならないということがあります。

本当に、このまま例文を覚える努力をしていてもいいんだろうか、自分には向いていないんじゃないだろうかと思うことすらあるかもしれません。

こんな時は、フランストレーションが溜まってしまいます。

一生懸命努力して覚えた例文は、無駄になっていない

結論からいうと、「安心してください」ということです。

一生懸命覚えた例文は、無駄にはなっていません。
では、なぜ使えるようにならないのでしょうか。

それは、ワインと同じで熟成期間が必要だからです。

覚えた例文は意識下で熟成されている

一生懸命覚えた例文は、そのままいったん意識下に入って熟成されるのです。

熟成には時間が必要なので、しばらく時間がたたないとその知識を上手に使いこなすことができないのです。

このことを知らないと、3ヵ月も一生懸命例文を覚えたのに、そのわりには上手に使いこなせないといったフランストレーションを感じてしまい、嫌になってしまうのです。

覚えたことが熟成するまでは、下手をすると勉強すればするほど、記憶が失われていくように感じることすらあるかもしれませんが、覚えた内容は確実に蓄えられていっているのです。

そして、意識下で熟成されていた記憶は、3カ月~1年ぐらいで徐々に意識上に浮上してきて自由に使えるようになってきます。

それまでは、我慢して、次々と新しいインプットを行うように努めていけば良いのです。

一定時間ごとに復習やアウトプットが大切

例文を覚えて、意識下に入った記憶は、一定時間ごとに復習したり、アウトプットしてあげることが大切です。

そうでないと、記憶が意識下の底に沈んだままになって、なかなか浮かんでこなくなってしまいます。

そして、一度意識下に蓄えられた記憶は、そう簡単には消えません。

焦れば焦るほど覚えられなくなる

人間の記憶とは不思議なもので、覚えよう覚えようとする気持ちが強いほど、記憶は意識下に入りにくいのです。

意識下の記憶というのは、私達が普段使っている日本語がいい例です。

私達は母国語である日本語に関して、膨大な知識をもっていますが、普段はそれをまったく意識していませんし、もちろん忘れちゃいけないなどと必死になっているわけでもありません。

しかし、必要なものは意識の下にしっかりとしまわれているのです。

ところが、覚えよう覚えようとするほど、記憶は意識下に入りにくくなるので、すぐに忘れてしまうのです。

自分が好きな分野の本を、興味をもって無心で読んでいると、その内容を覚えるつもりがなかったのに覚えていたという経験がある人もいると思います。

「忘れまい」と緊張して身構えることは、記憶にとってはかえってマイナスなのです。

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