多義性・多品詞性をもつ英単語 | 賢脳トピックス

基本的な英単語は、1つの単語に意味が多くあり、多義性(polysemy)の特長と持っていたりします。

また基本的な英単語であればあるほど、多くの品詞機能を持っていたりします。

つまり、名詞だと思い込んでいた単語が動詞としてもつかえたり、その逆で動詞だと思い込んでいた単語が名詞としての用法があったりします。

これが、英語を難しくしているのかもしれません。

TOEICでも頻出の bill と issue

billissue と言えば、TOEICでも頻出の基本的な単語です。

いろいろな意味があるので、英文を解釈する上でも、問題とするには格好の単語なのかもしれません。

bill
請求書、法案、紙幣、手形、ビラ、起訴状、明細書、(映画・芝居などの)出し物

issue
争点、発行(物)、配給(品)、流出(物)、膿(うみ)、収益、子孫、結果

主なものでもこれだけあるのですが、これだけ多くの意味を持っていても、コアの意味から発展して多義になっているのです。

bill の場合は、「正式に書かれたもの」issue の場合は、「流れ出たもの」というコアの意味があるのです、

ちなみに、bill は異語源で同じ綴りの同綴語があり、「鳥のくちばし、帽子のひさし」という意味もあります。

英単語の同義性

1つの単語でいろいろな意味をもつものもあれば、逆に同じ意味に対して、同義語も多くあります。

同義性(synonymy)と言えば、例えば「結果」という意味の言葉を上げても、いろいろとあります。

an effect、a result、an outcome、consequence、a sequel、a ramification、findings(調査の結果)

同義語などで、TOEICなどでも問題になりやすいものです。

多品詞性をもつ英単語

but と言えば、多くの人が、接続詞である「しかし」という意味を連想すると思います。
しかし、butは、前置詞としても使われたりします。

He is small but strong. (彼は小さいけど強い)
これは、おなじみの接続詞として but を使った英文です。

everybody but me (私以外のみんな)
この but は、前置詞としての but になります。

to name but a few (ほんの少し名前をあげると)
but は副詞としての用法も持っています。

There is no time for ifs and buts. (「もし」とか「しかし」とか言っている暇はない)
ここの but は、「しかし」という名詞として使われています。

There is no rule but has some exceptions. (例外のない規則はない)
この英文の but は、代名詞として使われています。

But me no buts. (「しかし、しかし」と言うな!)
but は、このように動詞にもなります。

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