憶えたことを翌日、小テストでチェックしないほうがいい? | 賢脳トピックス

勉強のやり方で多くの人が、一生懸命に憶え、翌日に小テストなどでチェックするというようなことをやったりします。

皆さんの中にも、同じようなことをしたという経験はないでしょうか。

憶えたことの翌日チェック

憶えたことを翌日にチェックするということは、エビングハウスの忘却曲線のことを考えれば、そこで忘れていれば憶え直すわけですから、良いことです。

憶えたことを長期間記憶にとどめておく方法としては、非常に有用でオススメです。

憶えた内容を後でテストして、憶えているかをチェックして、憶えていなければ憶え直すという方法は、いろいろなことを記憶するための王道といってもよいでしょう。

問題は、憶えたことをチェックするのに、どのぐらいの時間を開けるかということになってきます。

もちろん、チェックして憶え直すのは、回数が多いほど反復回数が増すわけですので、記憶を強固なものにしていくという点では、憶えてすぐ、30分後、2時間後、翌日、翌々日、3日後、5日後・・・とやっていければベストです。

レミニセンスって何?

物事を記憶するときに、それに関連した法則としては、『エビングハウスの忘却曲線』が有名で、これは記憶力や記憶術に関する本などを読んだことがある人なら、必ずといっていいほど登場するものなのでご存じの方も多いと思います。

これとは別に、『レミニセンス』という言葉があります。

『レミニセンス』とはどういうことかというと、何かを暗記・記憶しようとした直後よりも、一定の時間が経過してからのほうが、よく記憶内容を思い出せるという現象です。

『レミニセンス効果』は、『ワード・ホブランド効果』というものと『バラード・ウィリアムズ効果』というものに分けられます。

『ワード・ホブランド効果』は、無意味な言葉や数列といった意味をもたない記憶について起こるもので、この場合は、一定の時間が経過してからというその一定時間は、せいぜい10分とされています。

一方、『バラード・ウィリアムズ効果』は、意味をもった内容の記憶について起こるもので、この場合は、一定の時間が経過してからというその一定時間は、数日という時間が経ってから出てくるとされています。

なぜ、レミニセンス効果が起こるのかというと、その間に、脳が記憶すべき内容と、記憶に値しない内容とを整理しているからだというのが、有力な説になっています。

レミニセンスを考えた復習

英単語などをそのままストレートに憶える場合は、初めてみる英単語はいわば無意味な言葉と同様になります。

一方、意味記憶など記憶にストーリーや意味を持たせて、あるいは記憶術などを使ってストーリーを作るなどして憶えた場合は、意味を持った内容お記憶になってきます。

当然、憶える内容によって、レミセンス効果も違ってくるのです。

憶える内容や憶え方によっては、翌日すぐに小テストでチェックするよりは、数日後にしたほうが効率的な場合があるということになります。

翌日のチェックで思い出せず、憶え直すよりも、数日おいてチェックして憶え直したほうが効率的かもしれません。

復習のタイミングというのは、反復が多ければ多いほど、強固な記憶になっていく半面、憶え直す量が多くなってくるので、効率を考えると難しい面があります。

復習のタイミングは、個人差、憶える内容、憶え方などいろいろな要因が重なってくるので、一概に言えませんが、レミニセンス効果というものも頭に入れておくのも良いかもしれません。

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