さあ勉強をしようということで、参考書や単語帳などをはじめから片っ端から覚えていく人がいますが、なかなか成績があがってこないと悩んでしまったりします。
まずは本当に必要なものを覚える
人間の記憶は無限とも言われていて、実際のところかなりのものを覚えることができます。
英単語だって何万語と覚えている人だっているでしょうし、その前に、普段話している日本語のことを考えると、私達はかなりのボキャブラリーをもっているはずです。
かといって、受験勉強や資格試験は試験に合格することが目的になります。
つまり、その試験がどういった性質の試験で、どういった範囲の問題がどのような形式で出題されるのかということを踏まえたうえで、傾向と対策を練ってから、その試験に出題される範囲のことを覚えていくことが効率的な勉強法になります。
当然のことながら、試験に出ない範囲のことを一生懸命覚えても、1点にもなりません。
なんだ、そんなことならわかてってるよ! 当たり前じゃないかと思う人もいるかもしれません。
それに人間とは本来、楽をして最大の効果を得たい動物でもあります。
従って、多くの人が、過去問などをまず最初に解いてみて、そこからその試験に出される範囲や問題の傾向をつかみ、試験に出そうなところを覚えているはずです。
実は、ここまではほとんど多くの人がわかっていますし、実際に実践しています。
それを踏まえたうえで、さらなるコツがあるのです。

楽して成績を上げる極意
そこで楽して成績を上げる覚え方の極意となるわけです。
さて、みなさんは英単語を覚えるとき、どのようにして覚えていくでしょうか。
覚えていくとき、もう覚えていてすぐに出てくる英単語は、「レ」などでチェックをして、次のチェックのときにはそこを飛ばしたりしていると思います。
いろいろなものを学習していくとき、4つのゾーンがあるのです。
ゾーン1:簡単にできて、やっても伸びない
ゾーン2:簡単にできて、しかもやると伸びる
ゾーン3:難しいけど、やると伸びる
ゾーン4:難しいし、やっても伸びない
自分のレベルにあわせたちょうど難度のゾーンをみつける
さて、みなさんが勉強するとき、どのゾーンを勉強するでしょうか。
答えは、もうおわかりだと思いますが、「ゾーン2」をやれば、簡単に成績アップができるのです。
喩えていうなら、数学で1+1= 2+3= などの問題を何問といても、それは簡単すぎるしできて当然です。
こんなものは簡単でいくら問題集を解いても自分の実力アップにはつながりません。
これがゾーン1になります。
次に自分が受験しない超難関校の試験に出された問題の中でも難問と言われる問題を、唸りながら時間をかけて解いたところで、なかなか解けないでしょうし、よし解説を読んじゃえといって解説を読んでもなかなか理解できないようなものを時間をかけて学習しても、普通の試験にはそんな問題は出ません。
たとえ出たとしても、多くの人が解けないのであるから最初から捨ててしまってもかまわないのです。
これがゾーン4で、その道の専門家になるのであったり、ものすごく興味をそそられたというなら別ですが、限られた学習時間の中で、こんなものに時間を割くのはもったいない話です。
ゾーン3は、ちょっと難解だけどよく出題されるような問題などが該当します。
確かに出題される可能性が高いのでやればやっただけ成績はあがりますが、難解なので、時間や忍耐が必要になったりします。
やってみて物足らないならゾーン1、できるかもしれないけど難しいなと感じるならゾーン3、ゾーン4、どうにか頑張ればできそうでちょうどいいかもという感じがゾーン2になります。
例えば、解説を読んで少し考えれば理解できわかるというレベルの問題がこのゾーン2になると思います。
こうしたレベルのものを数多くこなしていくことで、短期間に効率的に成績を上げていくことができるのです。