脳の働きには、栄養・睡眠・休息が大きく関わってきます。
普段からの生活習慣に気をつけて、脳を万全の状態にしておくことも大切なのです。
脳にもガソリンが必要
脳がきちんと働くには栄養がとても大切です。
そして、脳の栄養といえば、言わずと知れたブドウ糖です。
炭水化物を抜いたダイエットというのも流行ったりしましたが、こんなことをしていたら脳の働きが悪くなってしまいます。
いわばブドウ糖は、脳のガソリンともいえるエネルギー源なのです。
ガソリンを入れなければ自動車は走れないのと同様に、しっかりとブドウ糖を摂取しなければ、脳は働きません。
それじゃ、たくさんブドウ糖を摂れば、それだけ脳がじゃんじゃんと働くのかといえば、そんな単純なものではありませんし、そんなことをしたら糖尿病になってしまいます。
炭水化物を摂取すると、血液中にブドウ糖が増えていき、血糖値が上がっていきます。
すると、体は血糖値を下げようとインシュリンなどが分泌されてきます。
炭水化物の摂取量が適量であればいいのですが、過度に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、それを下げようとします。
すると、脳に必要なブドウ糖が届かなくなり、頭が働かなくなってしまいます。
要するに、炭水化物を摂りすぎず、また制限しすぎず、適度に摂ることが大切になってきます。
できれば、栄養をバランスよく、1日の品目数を30品目を目標にしていくと良いでしょう。
炭水化物だけでなく、蛋白質、脂質、ビタミン、ミネラルなどとのバランスも大切です。
自己啓発の大敵、アルコール
頭を良くしたいなら、アルコールは問題です。
アルコールの脳への悪影響はいろいろ言われているところです。
アルコールを飲みすぎると、運動を司る小脳が影響を受けます。その結果、酔っぱらうと千鳥足になったりするのです。
さらに、短期記憶を長期記憶に転送してくれる海馬もアルコールで影響を受けてしまいます。
その証拠に、飲みすぎたよう実、飲み会のことをあまり覚えていないなんていうのは、こうした影響がでているのです。
お酒を飲むと、人にからんで、同じことを何回も繰り返してしつくどく言っている人もいますが、これもワーキング・メモリがお酒を飲むことによって侵されているのです。
勉強したい前日には飲みすぎないこと
アルコールの影響は、数時間程度持続します。
人間は、1時間に0.1gのアルコールを分解できると言われていますが、ビール1缶飲むと、そのアルコール量は約15gになります。
体重が70kgだとすれば、ビール1缶のアルコールを分解するのに2時間かかる計算になります。
ビール1缶でもこうなのですから、6缶も7缶も飲んだらどうなるかは容易に想像がつくでしょう。
土日に集中して勉強したいと計画しているなら、週末、土日の前日に大酒を食らうなんていうのはもってのほかだということになるのです。