記憶は過去の出来事を覚えるだけでなく、未来も作り出す | 賢脳トピックス

記憶というと、普通は受験勉強や就職試験のためにいろいろ参考書を片っ端から覚えていたり、英単語カードをめくっては英単語を覚えているというイメージをもつ人が多いと思います。

これはけして間違いではないのですが、記憶はこうした過去の出来事や参考書などを覚えるということだけではなく、未来も作り出すのです。

未来は現在の自分の積み重ね

未来自体は、現在の自分の積み重ねとも言えます。
今、現在進行形で起こっていることが記憶され、未来の自分を作っていくことになります。

つまり、未来、自分はこうなりたいなということは、現在の自分の立ち位置なども考え、そこから自分は将来こういうふうになりたいということを想像し、それをイメージとして覚えておいて、それをもとにイメージトレーニングなどを行ったりします。

よく、なりたい自分を想像し、それをイメージ化するイメージトレーニングをしている人もいますが、これは今までの自分としての記憶があり、そこからどんなふうになりたいかを考え、未来の自分がそうありたい状態をイメージします。

もちろん、イメージトレーニングでしたら、毎日その日によってイメージが変わってしまったらあまり効果がありませんので、なりたい自分の未来像のイメージは、しっかりと記憶しています。
まさに記憶は未来も作りだすのです。

流行語や新語も記憶がなければ作れない

流行語や新語というと新しくできた言葉で、今まで蓄積されてきた言葉とは違います。
ですので、流行語・新語と記憶がどう関係してくるのか首をひねっている人もいると思います。

流行語・新語というのは、今までと同じ言葉ではなく、新しい概念をもった言葉になります。
しかし、その言葉は、過去に存在した古い言葉や概念を理解したうえで成り立っています。
脳の中にある自分が知っている単語と照らし合わせ、それがそこにないとなったときに、これは新しい言葉だ、はじめて聞く言葉だというようになるのです。

最初に見たときは、その人にとっての新語

専門分野の勉強をしていくとき、次から次へと自分が今まで知らなかった専門用語や時事に関連した新語などが出てきますが、これらはその分野の他の用語を覚えていて、その用語の中にはないということを認識することで、新しい言葉や概念として勉強していくことになります。

流行語や新語に接したとき、この言葉は今までの自分が知っている言葉かどうかをチェックします。
そして今までの自分は知らない言葉であるということがわかって、それにないものを流行語や新語としてその概念を頭に入れようとします。