ものごとを成し遂げるときに、集中力はとても大切になってきます。
同じことをやっても、集中力がある人は、速くできたり、質が高いものができたりします。
集中できない自分を責めても始まらない
「さあ仕事をはじめるぞと思っても、なかなか集中できない」、「勉強しなくちゃと思っても、別のことが気になってなかなか集中できない」、「とりあえずはじめてみたけど途中で集中力が切れてしまう」、「集中力がないのは自分に怠けた心があるからだ」といった悩みを抱えている人は多いと思います。
そもそも人間の脳は、勉強して集中することが苦手にできていて、だからこそ三日坊主になりやすくなっているのです。
仕事や勉強などで、どうしてもやらなくちゃという時もあると思いますが、そう思っても始められなかったりします。
やる気の中枢は脳の線条体という部分にありますが、線条体は大脳基底核という神経核のいびつになっていて、運動の開始や持続・コントロールなどに関与しています。
この線条体の下側には腹側線条体になっていて、ここに快楽の中枢と言われる即坐核があり、ドーパミン神経系が強く働いています。
このドーパミン神経系は『A10神経群』と呼ばれていて、脳幹の腹側被蓋野、即坐核を経て前頭前野に向っています。
『A10神経群』を活性化させれば、いわゆる「ハマる」状態となり、集中ができるようになっていきます。
どうやってA10神経群を活性化させるのか
集中力を高めるには、A10神経群がカギ、A10神経群の活動が高まれば集中力も高まるということはわかったけれど、それじゃどうやったらこのA10神経群を活性化することができるのでしょうか。
A10神経群を活性化させるためには、ワクワク・ドキドキが大切で、こうしたときに強く活性化します。
A10神経群は「依存」に大きく関与している部分で、依存する対象が異なっても、入れ込むという恋のすべてにA10神経群の活動が先立っています。
A10神経群を活性化させるのはご褒美と癒し
A10神経群を活性化させるのは、ご褒美と癒しが大切になってきます。
例えば、人から褒められたり、報酬がUPすれば、人間はそこに自己達成感を覚えます。
人に勝ったというような優越感も脳にとってのご褒美になります。
勉強や仕事をするときに、ここまで終わったらご褒美にゲームをしようなどというのも、ご褒美を与えるということでA10神経群を活性化させ、やる気をひきあげて集中力を上げるのに大いに役立っているのです。
癒しは、集中するときは自分がリラックスして集中できる場所を選ぶということです。
人前でざわざわしているのに集中できる人はそうそういないと思います。
逆に落ち着ける自分の部屋であったり、お風呂の中であったり、公園で森林浴をしているときなどといったシチュエーションを用意することで、集中力を持続させることができやすくなります。