ビジネス英語の特徴 | 賢脳トピックス

ビジネス英語を勉強する場合、企業のIRレポートを見てみると、ビジネス英語でよく使われる単語や表現がちりばめられていて、非常に勉強になります。

IRレポートを勉強していくと、それが会議でのプレゼンやEメール、さらにはレポート作成にもいろいろと役に立ってきます。

現在完了形が多用されるIRレポート

IRレポートには現在完了形が多用されます。

現在完了形というと、日本人にはどちらかというと苦手な時制に関する文法、日本語の文章ではなじみがない形ともいえます。

しかし、なぜIRレポートに現在完了形が多用されるのかというと、それは、現在に続く時間の経過や流れを説明し表現できるからです。

We have increased the use of in-line measurement in production lines to strengthen our ability to "visualize issues."
生産ラインでは、「品質の視える化」にむけて、「インライン計測」の導入を強化しています。

このように表現することにより、現在形よりもある程度時間の幅を持たせてその動きを表現することができます。

ビジネス英語の場合、プロジェクトの説明や業績の見通しを説明する場合、時間的スパンが大事になってきますが、現在までのところはどうなっているのかを説明する場合は現在完了形、そして今後の将来についての言及については未来形が使われます。

並列表現をコンパクトに詰め込むIRレポート

IRレポートを読んでいると、並列表現がよく使われています。

動詞の目的語になる単語や、補語になる単語、さらには副詞や動詞が並列で表現されることがあります。

With an overall sales goal of \1 trillion, the Group's goals by business are \600 billion in UNIQLO Japan operations, \100 billion in UNIQLO International operations, and \300 billion in existing and new Japan Apparel and Global Brand operations.
売上高1兆円のうち、6000億円を国内ユニクロ事業、1000億円を海外ユニクロ事業で達成し、3000億円を国内関連事業、グローバルブランド事業などの既存・新規のビジネスで達成することを目標にしています。

1文が長く、「,」で区切られていたり、「and」が3カ所も使われていて、なかなか係り受けや切れ目の判断がしにくい複雑な文章のような形をしています。

Withという前置詞句がきていて、「,」の後の「the Group's goals」が主語、そして動詞が「are」で、以下3つの保護が並んだ形になっています。

ビジネス文書では、こうした文の形に慣れていくことが大切になっていきます。

もう一つ、並列の例を紹介します。

この場合は、副詞が並列されています。

By responding precisely, flexibly and swiftly, ORIX helps to improve competitiveness of SMEs, its core customer base.
きめ細かく、柔軟で、スピーディな対応によって、オリックスは主要なお客様である中堅・中小企業の競争力強化を支援します。

IRレポートでよく使われる接続詞や副詞

IRレポートなどのビジネス英語では、接続詞や副詞などがよく使われます。
よく出てくる接続詞や副詞は覚えておくと便利です。

接続詞

althouge : それにもかかわらず
while : 一方で
whereas : 一方で
unless : もし~でなければ

副詞

therefore : それゆえに、したがって
accordingly : それに応じて、それゆえに
whereby : それによって、いかにして
meanwhile : 一方では、その一方で
nevertheless : それにもかかわらず
nonetheless : それにもかかわらず、それでもなお
yet : けれども、それにもかかわらず
furthermore : その上、さらに
moreover : さらに、加えて
consequently : その結果として、したがって
recently : 最近、このごろ
similarly : 同様に
ultimately : 結局
importantly : 重要なことに
essentially : 本質的に、基本的に
specifically : 特に、明確に

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