英語の長文の勉強 | 賢脳トピックス

英語は語学であり、勉強するものではなく、慣れるものであるという人がいます。

しかし、受験勉強にしても、会社から受けるように言われているTOEIC試験にしても、ゆっくりと英語に慣れている時間などないという人もほとんどでしょう。

この長文の和訳を書くのは無駄

英語の先生が、「この英語の長文の全訳を書いてきてください」という宿題を出すというケースもあるかもしれません。

もちろん、先生が宿題として出したのであればやるしかないのですが、長文読解の力をつけるという意味からすると、効率が悪いやり方です。

たしかに、生徒の英語力を見るという点からすれば、長文の全訳を書いてきてもらえば、どこの文章でどう訳しているか、この単語は正確に訳せているか、全体として理解できているかなどがわかるので便利なのですが、長文の全訳をしたところで、効率よく長文読解力はなかなかついてきません。

どうして、英語長文の全訳がいけないのかというと、時間がもったいないからです。

訳文を書くだけでも、相当の時間がかかってしまいます。

受験やTOEICで必要とされるのは日本語力ではなくスピード

それに、長文を全訳するとなると、その英文をじっくり吟味して、読みやすい日本語に直す必要があります。

こうなると、一文一文を読むのに時間がかかりますし、自分の頭の中ではだいたいの意味はつかめているのに、それをなめらかな日本語にするのにまた時間がかかってしまいます。

日本語の勉強をしているわけではありません。英語の勉強をしているのです。

受験では、英文を和訳せよという問題も出たりしますので、英文をじっくりと精読し、文法にそった形で、論理的にじっくり細かく訳していくという勉強も大切ですが、何から何まで、長い長い英文を最初から全訳して、A4用紙4~5ぺージの訳文を作るなんていう作業は、翻訳家ならともかく、受験英語の勉強では必要ありません。

ましてや、訳文をかかせる問題が出ないTOEIC試験のための勉強であれば、なおさらです。

1行1秒で英語長文を読み進める

受験やTOEICの英語で問われる力は、スピード力です。

できれば英文を1行1秒のペースで読んでいく力をつけることが大切です。

そんなの無理と思う人が多いと思いますが、そのぐらいの力をつけないといけないのです。
英文が速く読めない理由の1つとして、英単語や英熟語が本当に自分のものになっていないということが考えられます。

日本人ならば、日本語で「キリン」と言われれば、すぐに「キリン」を連想することができます。しかし、英語で「giraffe」と言われ、一瞬でも考えて、そう「キリン」だというレベルでは不十分です。「giraffe」と言われた瞬間、0秒で「キリン」が出てこないとダメなのです。

なぜならば、実際の会話でも、一瞬でも考えていたら、会話がどんどん進んでしまってわからなくなってしまうからです。

1行1秒のペースで読めないということは、英単語力、英熟語力、英文法力が足りていないということになります。

英語を始め外国語の習得は、は地道な努力が必要なものです。1行1秒のペースを目指して頑張るしかないのです。

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