英語に出てくるイディオムとフレーズ表現 | 賢脳トピックス

英語において、複数の単語のかたまりは、イディオムと言われたり、フレーズと言われたりします。

このイディオムやフレーズにはいくつか種類があります。

イディオム

イディオム(idiom)は、受験英語やTOEICで、「単語の他にもイディオムを覚えなくちゃ」とよく言われたりするので知っている人も多いと思います。

イディオムは、複数の単語がかたまりとなり、元の意味と完全に変わってしまっているような場合を指します。

例えば、"have one's in the sand"ですが、これをそのままの意味としてとるならば、「砂に頭を突っ込んでいる」となります。

しかし、このような訳をする人はいません。「目をつぶる」と意訳できます。
つまり、直面しないでやりすごすというような感じになります。

blow off steam は、そのまま訳すと「ガス抜きをする」という意味になります。

この場合、圧力鍋で、「ガス抜きをしてから蓋を開けてください」というような時に、そのままの意味で使われる一方、「職場の気まずいムードを居酒屋でガス抜きしてきた」という比喩的な表現においても使われます。

コロケーション

コロケーション(collocation)は、別に物まねタレントのコロッケショーではありません。

コロケーションは、連語とも言われ、比喩的な意味がもとになっていて、この単語がきたならば、この単語がつながってくるというようなものです。

英語では、brush teeth (歯を磨く)といったときに、brush(こする)という動詞を使いますが、イタリア語では磨く、ドイツ語では掃除するといった意味の言葉がつながります。
日本語はイタリア語と同じで、歯とくれば、「磨く」になりますが、こうした言葉と言葉のきまったつながりがコロケーションになります。

クリシェ

クリシェ(cliche)は、クリエイティブなメタファー表現や定型句が陳腐化してきたものです。

日本語では、「あってはならないこと」「黒山の人だかり」「前向きに善処します」といったように、あるシーンにおいて決まって使われる使い古された表現になります。

Happy as a clam (幸せ)や、eyes like a hawk(鋭い視線)といった表現が、クリシェに該当します。

フォーミュラ

フォーミュラ(formulae)は、会話の潤滑油となるフレーズで、感謝や同意などの表現として用いられます。

日本語でいえば、「そうですね」「なんとお礼を申し上げてよいやら」といったような言葉が該当します。

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