英語の試験とTOEICの対策のカギ | 賢脳トピックス

英語の試験には、TOEIC、英検、TOEFL、IELTSなどがありますが、どのような目的で行われ、どのような特徴があるのでしょうか。

TOEIC、英検、TOEFL、IELTSの違い

まずは、多くの企業で適正や昇進の参考となっている英語の試験がTOEICです。

TOEICは、ビジネスや日常英語における英語力をみるテストで、高得点を取るカギは、時間内に大量の問題を解く能力が求められます。

時間をかければ簡単に解ける問題でも、限られた時間の中で大量に解いていくのは難しいもので、問われていることに対して、答えの該当箇所をすばやく見つけ出すスキャニング能力を鍛えることが重要で、英文を緩急つけて、重要なところはしっかりと、そうでないところはさらっと軽く読み進めていく能力が問われます。

英検は、英語学習や日常生活、ビジネスといった幅広い目的で行われていて、英単語も難しい単語も出てくるのですが、英単語の暗記に時間を割きすぎず、1問しか出ないライティングでしっかりと点数を取れるようにしておくことも重要です。

TOEFLは、北米に留学する際に必要な英語力を問うもので、幅広く聞き取る能力が求められます。
学術系のものもすらすらと読め、その要約能力も必要となってきます。

IELTSは、TOEFLが北米留学に対するものだったのに対し、イギリスやオーストラリアの留学に際して必要な英語力をみるもので、リスニングは比較的簡単な代わりに、ライティングの採点は厳しいと言われています。

TOEICはもっともビジネスに即した英語能力試験

TOEICは、語学試験の中で最もビジネスシーンで使える英語の資格試験ともいわれ、国際コミュニケーション英語能力テストです。

TOEICは多くの就職の試験、入社時の基準、異動や昇進、海外勤務、転職時など、あらゆるビジネスシーンで英語力を測る参考として使われているので、TOIEICで高スコアを持っていることは、いろいろと有利です。

英語能力として、一般的に履歴書に書き込めるのは、最低600点以上からとされています。
このレベルは、きちんと努力すれば越えられるハードルとされています。

採用のスコア条件にしていたり、昇進試験のハードルとして課されることが多いのが700点というレベルです。

一般的には700点になれば、必要とされるスピードで、メールやビジネスレター、契約書などを読んで理解し、レスポンスができる実力のレベルとされています。

転職で優位となってくるということを考えれば、850点レベル欲しいともいわれています。

日本企業とTOEIC

TOEICには「L&R」(リスニング&リーディング)試験と「S&W」(スピーキング&ライティング)試験があります。

韓国企業とかになると、L&RとS&W のスコアが求められたりしますが、日本の企業の場合は、ほとんどL&R しか求めません。

つまり、日本の企業では読み書きの力で英語力が判断されることが多くなっています。

TOEICテストを受けたことがある人は、たいていが時間が足らないという印象を受けます。

解けそうもない量の問題を出して、出題側も本当にいじわるだなと思う人も多いかと思いますが、実際に900点以上取る人もいるわけですので、人間が不可能なことを求めているわけではありません。

そもそも、TOEICテストの目的は、英語力を基礎から応用まで測るところにあるので、簡単なものから難しいものまで出題され、そのため問題数も多くなっています。

高校までの英語の試験のように一問一問丁寧にこなしていったら、絶対に時間不足になるので、丁寧にこなす能力よりも、長文の全体像を瞬時につかみ、スキミングしていく能力が求められます。

大事な部分はしっかり読み、そうでない部分は読み流す能力を鍛えていくことが求めらますし、試験対策としてもそうした訓練をしていくことが重要になってきます。

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