関係代名詞・関係副詞を返り読みしないで前からすんなり読むコツ | 賢脳トピックス

日本人は英語が苦手な人が多いと良く言われますが、これは言語学的に英語と日本語が離れているとか、単語が全然違うとか、音域が違うなどいろいろと言われています。

その中で、日本語と英語の語順が違ったり、関係詞という日本語にはない特殊な品詞のものがあるから、英文をすんなり訳しにくいというのも一つの理由になっていると思われます。

英語の関係詞

英文法の勉強をしていると、『関係詞(Relatives)』という項目がでてきます。

名詞や動詞、形容詞や副詞、接続詞などと違って、日本語にはない品詞ですが、それゆえになかなかわかりにくいものになっています。

『関係詞』とは、一つの語で接続詞と代名詞〔形容詞・副詞〕の二役を兼ねたものになります。

接続詞と形容詞の働きを兼ねたものが『関係代名詞(Relative pronoun)』、接続詞と副詞の働きを兼ねたものが『関係副詞(Relative adverb)』と呼ばれています。

a man who speaks English (英語を話す人)
この文では、who が関係代名詞ですが、この who は、who speaks English というかたまりとなって、その前にある名詞である man を後ろから修飾する形容詞のようになっています。

英文法では、この修飾される man が先行詞(Antecedent)という形で習い、who 以下を関係節といったりします。

この関係詞は日本語にはドンピシャ相当する言い回しがないので、これを日本語で訳すときに、訳さないで済ませてしまったり、補足的な語句を入れたり、後ろから訳したりというようなことになってしまうのです。

また、日本では、受験などで、次の英文を訳しなさいというような問題が出題されたりしますが、そうすると綺麗な日本語に訳さないといけないということで、英文を前から訳していくのではなく、後ろから返り読みをして綺麗な日本語にして訳文を記載するというクセがついてしまい、英文を速く読んでいく妨げにもなっていたりします。

英語の関係詞の返り読み

I have a friend who lives in New York.
これは、簡単な英文ですが、who という関係詞があり、前にある名詞を修飾しています。

綺麗な日本文にしようとすると、「私は、友達がいて、・・・」 あれ? うまく日本文にならない。

そうだ、in New York だから、「ニューヨークに住んでいる友達だ」と、一度、in New York まで読んでから、livesに戻り、さらに friend と戻ってから、「私には、ニューヨークに住んでいる友人がいます。」となります。

この程度の短い文章であれば、見た瞬間に訳すこともできますが、このようなケースでいちいち文末までよんで、そこから返り読みをしていたら、なかなかスピーディーに英文は読めません。

関係詞の返り読みをなくしスピーディに英文を読むコツ

関係詞が入った英文をスピーディに読むには、英文をそのまま1つの日本文にするというのではなく、2つの文に分けて考えるようにすると楽になります。

やり方としては、関係詞の直前で区切り、先行詞を代入して読んでいけば良いのです。

I have a friend who lives in New York.
この文であれば、ひとまず whoの前で切り、「私は友達がいます。」となり、friendが先行詞ですので、そのまま、「その友達はニューヨークに住んでいます。」と前からストレスなく読めます。

This is the book which I bought yesterday.
このように、目的格になっていても、which の前で切り、「これは本です。」となり、「その本は、私が昨日、買ったものです。」となれば、前からどんどん意味をくみ取って読んでいけます。

ちなみに、関係代名詞が省略されている場合もありますが、この場合は、省略されている関係代名詞を見抜かないといけません。

This is the book I bought yesterday.
どうやって見抜くかですが、「名詞+S V」の形になっていたら、そこに関係代名詞が省略されていると考えると良いと思います。

関係副詞でも同じです。

Kyoto is a city where many old temples still remain.
この程度の英文であれば、わざわざ2つの文に分けなくても、そのまますんなり読めるかもしれませんが、あえて2つの文にわけて頭から理解すると、こんな感じになります。

まずは、関係副詞の where の前で切って、「京都は都市です。」とし、「どんな都市かというと、多くの古い寺院が今だに残っています。」とすればいいのです。

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